リスト機能を使って友達のグルーピング

会社つながり、ご近所つながり、通っている○○教室のつながり、出身地が同じ地元の友達……。友達が増えてくると、ニュースフィードを特定のグループごとに表示したいと思う場面がある。近況アップデートの1つにも「親しい友達に見せたいけど、このグループの友達に見せるのはちょっとなぁ」という場面も出てくる。

これらの悩みを一気に解決するのが「リスト」機能だ。2011年の9月中頃に、このリスト機能の刷新がおこなわれた。執筆時現在のリストの種類は次のとおり。

  • 友達リスト : デフォルトで用意されている、友達のグルーピング手段の一つ。「親しい友達」「知り合い」「制限」の分類が存在する
  • スマートリスト : 自分が入力したプロフィールと、友達のプロフィールに基づいて、自動的にアップデートされていくリスト。「同僚」「学校の友達」「居住地」「家族」の4種類
  • カスタムリスト : 以前のバージョンから用意されているリスト機能。自分で自由にリストの作成・友達の追加をおこなえる

リストはFacebook画面左部のメニューの下に表示されている。Facebookのヘルプメッセージを一部引用しながら、それぞれのリストについて仕組みを簡単に確認していこう。

友達リストは画面左部のメニューから。よく使うリストはお気に入りに登録しておくと便利

友達リスト

親しい友達

Facebookで優先的にチェックしたい、親しい友達のリスト。このリストに友達を追加すると、その友達の投稿がニュースフィードに表示されることが多くなる。

知り合い

あまり交流していない・する必要のない友達のリスト(「交流する必要のない友達」と書くとあんまりな表現だが……)。このリストに追加された友達は、ニュースフィードに表示されにくくなる。

制限

会社の上司や、友達になったが共有はしたくないユーザに対して使用するリスト。このリストに追加されたユーザがニュースフィードをチェックする際、自分が投稿した公開コンテンツか、自分からそのユーザをタグ付けした投稿のみが表示されるようになる。

スマートリスト

スマートリストとは、自分が入力したプロフィールと、友達のプロフィールに基づいて、自動的にアップデートがおこなわれていくリスト。

同僚

プロフィールの「勤務先」が同じ友達が追加されていく。

学校の友達

プロフィールの「大学・専門学校」「高校」が同じ友達が追加されていく。

居住地

プロフィールの「居住地」が同じ友達が追加されていく。たとえば居住区に「東京都目黒区」と入力していた場合、目黒区の近くに住んでいる友達の一覧がアップデートされていくことになる。範囲はデフォルトで半径10マイル(およそ16km)。リストの管理から、この範囲の調整をおこなうことが可能だ。

リストの管理から「半径を編集」を選択して、地域の範囲をカスタマイズできる

家族

プロフィール「友達と家族」において、「家族」や「親戚」として入力したユーザの一覧がアップデートされていく。

これら4つのスマートリストが自動的にアップデートされていくが、自分の手で友達を追加/削除していくことも可能だ。

カスタムリスト

これまでのバージョンにも用意されていたリスト機能。自分で自由にリストの作成・友達の追加をおこなえる。複数のリストに同じ友達をまたいで追加することも可能。リストの登録は左部メニューの「友達リスト」から、友達の追加は各リスト画面の右上「リスト管理」からおこなう。

左部メニューの「友達リスト」をクリックして表示される友達リスト一覧から、リストを作成する

ここまで紹介してきた「友達リスト」「スマートリスト」「カスタムリスト」では、表示するアップデートの種類を絞り込むことも可能。

  • 近況アップデート
  • 写真
  • ゲーム
  • コメントといいね!
  • 音楽と動画
  • その他

各友達リストの画面右上「リスト管理」から、友達の追加や表示するアップデートの種類を絞り込む

親しい友達はすべてのアップデートを、あまり接点のないつながりのリストでは近況アップデートのみを表示、といったカスタマイズがおこなえる。自分の好みに応じて、いろいろ使い分けてみよう。

これらのリストで、ニュースフィードのフィルタリングをおこなったり、近況アップデートの投稿時に公開範囲を選択することができる。また、リストの種類によっては画面右側に「このリストにおすすめの友達」が表示される。筆者の環境では、Facebookでよくイイネ!やコメントのやり取りをしている友達の場合は「親しい友達」リストにおすすめの友達として。まだあまり交流をしていない友達の場合は「知り合い」リストにおすすめの友達として表示されている。

この近況は親しい友達繋がり向け、このノートは同僚向け、この写真は友達全員向け……。リストをうまく活用することで、ニュースフィードのチェックや近況をアップするときの棲み分けが簡単におこなえるようになる。

*  *  *

お互いの実名・顔を知っている同士のコミュニケーションを図るためのツールにおいて「"交流する必要のない友達"や"友達になったが共有したくはないユーザ"という考え方はどうなんだ」と思う方もおられるかも知れない。だが、会社の上司や、とくに交流があるわけでもないが都合上保留することのできない方から友達申請が届いたらどうだろう。仲良しの友達向けにアップした近況に、微妙なつながりの友達から返答に悩むコメントがついた日には目も当てられない。

いろいろな友達とコミュニケーションを楽しむためにはじめたFacebookが、コミュニケーションを取るのにいろいろ考えることがありすぎて面倒になって結局放置してしまう、なんてことにはならないようにしたいところだ。

Facebookのリスト機能を使えば、オンとオフ、さらにその中でも細かい範囲を指定して、それぞれのコミュニケーションを楽しむことが可能になる。いわゆる「Facebook疲れ」が起きてしまう前に、ぜひチェックしておきたい機能だ。