今回は、ブラウザを手帳として活用できる拡張機能「GoodPlan-毎日のメモ」の使い方を紹介していこう。この拡張機能を使うと、「各日の予定」と「タスクやメモなど」を手軽に管理できるようになる。さらに参考として、Webアプリ版GoodPlanの使い方も紹介する。

  • ブラウザを手帳として活用「GoodPlan-毎日のメモ」

拡張機能「GoodPlan」の追加と起動

タスクや予定を管理できる拡張機能はたくさんあるが、今回取り上げる「GoodPlan-毎日のメモ」は、見た目が「手帳」になっているのが最大の特徴といえる。「各日の予定」はもちろん、日付を指定しない「タスクやメモなど」を管理できるツールとして活用するとよいだろう。

それでは、GoodPlan-毎日のメモの使い方を紹介していこう。拡張機能の追加手順はいつもと同じ。Chrome ウェブストアの紹介ページを開き、右上にある「Chromeに追加」をクリックする。続いて、「拡張機能を追加」ボタンをクリックするとインストールが完了する。

  • 「GoodPlan-毎日のメモ」の紹介ページ

インストールが済んだら、すぐに手帳を呼び出せるように拡張機能をツールバーに固定しておこう。「拡張機能」のアイコンをクリックし、「GoodPlan-毎日のメモ」のピンをオンにする。

  • GoodPlanをツールバーに固定する操作

ツールバーにGoodPlanのアイコンが常に表示されるようになる。このアイコンをクリックすると新しいタブが作成され、以下の図に示したような「手帳の画面」が表示される。

あとは、この手帳にメモやタスクを書き込んでスケジュールを管理していくだけ。これでブラウザ(Chrome)を手帳として活用できるようになる。

  • GoodPlanの起動

  • 新しいタブに表示された手帳

GoodPlanの使い方

GoodPlanの手帳は、左右のページで役割が異なるように設計されている。具体的には、左ページに「日付別のメモ」、右ページに「永続的なメモ」を記録する仕組みになっている。

まずは、日付を指定しない「永続的なメモ」の使い方から紹介していこう。といっても、難しい操作は何もない。右ページをクリックして、メモやタスクを書き込んでいくだけだ。こちらのページには、近いうちに処理すべき事案、仕事やプライベートのメモ、買い物リストなどを「備忘録」として自由に記録していけばよい。

  • 永続的なメモの書き込み

「日付別のメモ」は左ページに記入する。その手順を説明する前に、ページをめくる(日付を移動する)操作を説明しておこう。左上にある日付部分へマウスを移動すると、以下の図のようなカレンダーが表示される。このカレンダーで日付を選択すると、その日付のページへ移動できる。

  • 日付の選択

あとは、左ページをクリックして、その日の予定を書き込んでいくだけ。なお、先ほど右ページに記録したメモは、表示しているページ(日付)に関係なく、常に同じ内容が表示される仕組みになっている。このように左右のページで役割を分けて、予定やタスク、メモなどを管理できるのがGoodPlanの特徴だ。

  • 日付別メモの入力

「日付別のメモ」として記録した内容を、1週間ごとの表示に切り替えることも可能だ。この場合は、左上にある日付部分をクリックすればよい。

  • 1週間ごとの表示に変更(1)

すると、以下の図のような画面表示になり、1週間(月曜日から日曜日)の予定を一目で確認できるようになる。この画面にある各日付をクリックして、その日付のページへ移動することも可能だ。

  • 1週間ごとの表示に変更(2)

左右のページに記入したメモに「書式」を指定することも可能となっている。書式を詳しく指定したいときは、各ページをクリックしてカーソルを表示し、以下の図に示したアイコンをクリックすればよい。

  • 書式の指定画面の表示

すると、編集用の画面表示に切り替わり、太字や下線、文字色、箇条書き、チェックボックスなどの書式を指定できるようになる。

  • 編集用の画面

編集画面の右上にある「×」をクリックすると、もとの「手帳」の画面表示に戻る。先ほど指定した書式を反映した形でメモが表示されることを確認できるだろう。

以上がGoodPlanの基本的な使い方となる。直感的に操作できるインターフェースなので、初めての方でも戸惑うことなく作業を進められるだろう。

  • 書式を指定したメモ

スマホで使うならWebアプリ版、注意点も

日々の予定やタスクを書き込む「手帳」として考えた場合、「スマートフォンでも利用したい」という要望もあるだろう。しかし残念ながら、拡張機能のGoodPlanはそういった要望に応えられない。というのも、ここに記入したメモはブラウザ(Chrome)側にデータが保存される仕様になっているからだ。

さまざまな端末で「手帳」を利用するには、Webアプリ版のGoodPlanを使用する必要がある。参考までに、その手順を紹介していこう。

ブラウザからWebアプリ版GoodPlanを開くと、以下の図に示したような画面が表示される。この画面の右上にある「設定」アイコンをクリックする。

  • Webアプリ版のGoodPlan

サインイン方法を選択するページが表示されるので、GoogleやFacebookなどと紐づけてアカウントを登録する。

  • サインイン方法の選択

画面の指示に従ってサインインの作業を進めていくと、サインイン完了を示す画面が表示される。この画面の右上にある「Back to the GoodPlan」をクリックして手帳の画面に戻る。

  • サインインの完了

以降の使い方は、拡張機能版のGoodPlanと同じ。左ページに「日付別のメモ」、右ページに「永続的なメモ」を書き込んでいけばよい。

  • メモの入力例

スマートフォンから手帳を利用するときも同じ手順で操作を進めていく。Chromeなどのブラウザを使ってWebアプリ版GoodPlanのページを開き、先ほどと同じアカウントでサインインする。すると、PCで記入したメモを参照できるようになる。

  • スマートフォンで閲覧した様子

もちろん、スマートフォンから「日付別のメモ」や「永続的なメモ」を書き込むことも可能だ。

ただし、スマートフォンの場合は、日付を移動するカレンダーが表示されないことに注意しなければならない。前後の日付へ移動するには、ページの「左端」または「右端」をタップしてページをめくっていく必要がある。

  • ページをめくる操作

1週間の予定を表示している場合も同様だ。ページの「左端」または「右端」をタップして前後の週へ移動し、さらに日付をタップすると、その日付のページへ移動できる。

このようにスマートフォンでは少し操作性が悪くなってしまうが、Webアプリ版GoodPlanを使用することで、同じ手帳を「PC」と「モバイル」の両方で利用できるようになる。

もうひとつ注意点を述べておこう。それは「拡張機能版」と「Webアプリ版」で、それぞれ別の手帳が作成されることだ。このため、「Webアプリ版」を利用するときは拡張機能を追加しないのが基本といえる。むしろ、拡張機能を追加すると2つの手帳を管理することになり、かえって紛らわしくなってしまう。

Chromeの拡張機能を紹介する連載なのに、「複数の端末から利用するときは拡張機能を使わない」という少し変な感じになってしまったが、気になる方は一度試してみるとよいだろう。もちろん、PCだけで利用するときは、サインイン不要の拡張機能版GoodPlanのほうが手軽に利用できる。

GoodPlanは見た目が「手帳そのもの」になっているため、他の似たような拡張機能やWebサービスよりも見やすく使いやすい、という印象を受ける。この点に共感できるのであれば、拡張機能版またはWebアプリ版のGoodPlanを試してみる価値は十分にあるだろう。