Windows Latestは4月9日(現地時間)、「Microsoft begins removing Copilot from Windows 11, starting with Notepad, Snipping Tool, but not entirely」において、Microsoftがメモ帳およびSnipping ToolからCopilotブランドを削除したと伝えた。
メモ帳のCopilotは「ライティングツール」に変更され、Snipping Toolからは機能が完全に削除されたという。
Windows 11でCopilot削減はなぜ?ユーザー不満を受けた見直しの背景
MicrosoftがCopilotの削減に踏み切った背景には、ユーザーからの不満と、Windows全体の見直し方針があるとみられる。
同社はWindows 11改善計画に向けた取り組みの中で、標準アプリにおけるCopilotの不要なエントリーポイントを削減すると説明している。これまでWindows 11では、各アプリにAI機能を組み込む動きが進められてきたが、一部では「用途が不明確」「動作が煩雑になる」といった指摘もあった。
今回のメモ帳およびSnipping Toolの変更は、こうした状況を踏まえ、機能の取捨選択を進める動きの一環と位置付けられる。すべてのアプリに一律でAI機能を組み込むのではなく、必要性に応じて整理していく方針に転じた可能性がある。
メモ帳はなぜ変更?Copilotが「ライティングツール」に変わった理由
メモ帳ではCopilotの名称が「ライティングツール」に改められた。名称とアイコン以外に変更はなく、AI機能はそのまま残されている。目的が不明瞭で理解に苦しむ対応だが、Microsoftはメモ帳のAI機能を必要と判断した一方で、Copilotブランドの押し付けというイメージは払拭したかったとみられる。
この変更については、意味のない変更と批判する意見がある。しかしながら、Windows Latestはこの変更が次につながる可能性を指摘する。将来的にAI機能を完全に削除するか、またはデフォルトで無効にするかもしれないと述べ、さらなる削減につながるとの予測を伝えている。
Snipping Toolではなぜ削除?Copilotが完全に消えた背景
Snipping ToolではCopilotが完全に削除された。設定を確認してもオプションなどはなく、一切の痕跡は残されていない。
Snipping Toolの変更はすでに正式にリリースされており、アップデートすることで動作を確認することができる。メモ帳の変更はバージョン11.2512.28.0にて確認され、本稿執筆時点までにWindows Insider Programユーザーへの段階的な展開が開始された可能性がある。
なぜ対応が違う?Copilot削減で変わるWindowsの方針とユーザーへの影響
今回の変更から見えてくるのは、MicrosoftがCopilotを一律に展開する方針を見直し、アプリごとに機能の必要性を精査する段階に入った可能性である。
メモ帳では機能を残しつつ名称のみを変更した一方、Snipping Toolでは機能そのものが削除された。この対応の違いは、各アプリにおけるAI機能の利用実態や必要性を踏まえ、個別に判断していることを示唆している。
現時点では、CopilotがWindows全体から一斉に削除される動きは確認されていない。しかしながら、同社は「不要なエントリーポイントの削減」を掲げており、今後も他の標準アプリに同様の見直しが広がる可能性はある。
こうした流れは、WindowsにおけるAI機能の縮小を意味するものではなく、「どこにAIを残し、どこから外すか」を選別するフェーズに入ったことを示す動きともいえる。今後はフォトやウィジェットなど、他のアプリでの対応にも注目が集まりそうだ。
