伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は4月8日、生成AIを活用した業務分析支援サービス「GenTaskMining」を開始すると発表した。従業員のPC操作履歴をもとに、業務ごとの手順や作業時間をAIが可視化・分析し、課題の抽出から改善策の提案までを支援することで、企業の業務改善サイクルの加速を図る。金融・保険業のオペレーション部門を中心に展開するという。

  • Report Agent による作業時間の集計イメージ

    Report Agent による作業時間の集計イメージ

従来の業務改善は担当者へのヒアリングやアンケートなど定性的な情報に頼ることが多く、業務手順や所要時間の実態を正確に把握することが困難だった。また、膨大なデータの加工や業務とのひも付け、改善方針の検討は人手に依存するため、多くの時間と高度な専門知識を要し、PC操作ログを十分に活用しきれない課題もあったという。

GenTaskMiningは、PCの操作履歴を自動で収集・分類し、生成AIによる分析で業務の定量的な把握と改善ポイントの可視化を行うサービス。作業時間を自動で算出・集計する「Report Agent」と、タスクを分類して改善検討を支援する「Insight Agent」の2つのAIエージェントで構成し、業務サイクルの加速と意思決定を一貫して支援するとしている。

Insight Agentは、チャット形式で指示するだけで、生成AIを用いてログを解析し、数値根拠に基づく業務分析やレポート作成、課題の深掘りを行う。例えば、複数システムへの同一データの重複入力といった非効率な作業を検出した場合、「業務プロセスの自動化」や「入力フォームの統合」といった具体的な改善策を提案する。検索拡張生成(RAG)技術を用いて業務改善に関するナレッジを収集し、提案の信頼性を保つとしている。

  • Insight Agentのチャット形式での改善案提示イメージ

    Insight Agentのチャット形式での改善案提示イメージ

CTCは本サービスをCONTROLIOの追加サービスパッケージとして提供する。顧客の要望に応じてクラウドやオンプレミスでの環境構築や、分析結果に基づくコンサルティングも提供し、製品・サービスの選定から導入、運用、効果測定まで包括的に支援する。本サービスは業務プロセス改善サービス「MiningLab」を構成するサービスの1つで、AIエージェントを活用した業務変革支援サービス群「Data&AI Offering Suite」の中核技術として位置付ける。

編集部メモ

CONTROLIOは、ハートコアが提供する、PC操作やアプリ利用状況を収集・可視化するモニタリングツールで、操作履歴の収集範囲を詳細に設定できるため、高いセキュリティが求められる業務でも安心して利用可能な点を強みとする。CTCは同サービスを活用したソリューション提供を行っており、実際の活用までの伴奏支援を行うとともに、業務改善をサポートしているとする。