日立製作所の米国子会社であるHitachi Digital Servicesは3月31日、製造オペレーション管理(MOM)プラットフォームにより、OT(制御・運用技術)とITを統合するケイパビリティを強化したことを発表した。

カスタマーゼロとしてグループ内普及を見据える

日立の100%子会社であるHitachi Digital Servicesは、ミッションクリティカルな基盤を支える“グローバルシステムインテグレーター”として、クラウド・データ・IoT・ERPモダナイゼーションにおいて、先進的なAIを基盤としたソリューションを提供し、企業のフィジカル・デジタルシステムの構築や統合、運用を支援している。

そうした同社は今般、MOMプラットフォームによってOTとITを統合してケイパビリティを強化したことを発表。このプラットフォームは、オープンかつモジュール化された統合アーキテクチャに基づいて構築されており、多様な製品ライフサイクル管理(PLM)やOTシステムとの相互運用を実現するという。これにより、エネルギーや精密機器などといったさまざまな資産集約型産業への提供拡大が可能になるとのこと。設計から製造、品質管理までをリアルタイムで一貫して追跡できる“途切れないデジタルスレッド”の構築や、現場データの分析に基づく品質・コスト・納期を最適化するデータドリブンな意思決定、市場や顧客ニーズの変動に即応するアジャイルな生産体制を実現させるスケーラブルなワークフローの構築などの価値発揮が期待されるとする。

日立によれば、こうした技術によって、組み立て加工製造を中心とする製造拠点を、強靭かつ持続可能なスマートファクトリーへと変革する取り組みが加速するという。また100以上のミッションクリティカルな製造拠点で実績を重ねたMOMプラットフォームは、今後カスタマーゼロのアプローチを通じて多くの日立グループの工場を支えていくとのこと。これにより、人と機械の協調による生産性向上、さらに持続可能なオペレーションへの移行が進行するとした。

さらにこうした取り組みで生み出された価値は、日立のHMAX IndustryにおけるMOMプラットフォームを拡張させ、より強力なプロダクトへと進化させるとしたうえで、将来的なインダストリアルAIによるモダナイゼーション推進における強固な基盤として位置づけられ、次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi」の取り組みを支えていくとしている。