AUTHENTIC JAPANとKDDIは3月17日、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を用いた新サービス「ココヘリSOSダイレクト」の提供を4月から開始することを発表した。山岳地域における通信圏外エリアからでも、スマートフォンを通じて直接捜索要請が可能となる。

ココヘリSOSダイレクトの提供開始に先立ち、両社は3月13日に山岳の安全対策や課題解決に向けた包括的な連携に関する基本合意書を締結。3月下旬には2社で連携の有効性を検証する予定だ。

両社は通信圏外エリアからテキストによる通報を行い、ココヘリのコールセンターでの受信からヘリコプターによる捜索、位置特定までの一連の流れを確認する共同実証実験を実施する。

  • ココヘリSOSダイレクトを提供開始する

    ココヘリSOSダイレクトを提供開始する

「ココヘリ」のサービス概要

ココヘリは、登山者の遭難に備え、へリで山岳遭難者を捜索できる会員制の民間へリ捜索サービス。41都道府県の警察・消防航空隊で導入されており、山小屋などの民間組織による救助活動費用や、公的機関の捜索打ち切り後に実施される民間の捜索費用を保険金として支払う「山岳保険」と比較して、ココヘリは捜索サービスとして遭難者の生存率の向上に寄与するという。

会員は登山時に専用のビーコン(発信機)を携帯し、遭難が発生した場合にはその電波をヘリコプターやドローンで探知することで、遭難者の位置を特定する。山岳捜索のプロフェッショナルが24時間365日体制で対応し、警察や消防と連携しながら迅速な捜索と救助活動へとつなげる。

従来の同サービスは通信圏外エリアにおいて遭難者本人が救助機関と直接連携を取れる手段が限られていたが、今回au Starlink Directに対応したことで、圏外エリアからでも遭難者本人によるココヘリ捜索窓口への通報が可能となる。

ココヘリSOSダイレクトによる早期通報と、ビーコン(発信機)による正確な位置特定および捜索活動を組み合わせることで、より迅速な初動対応を通じた遭難被害の軽減が期待できるという。

圏外エリアからテキストで救助を要請できる「ココヘリSOSダイレクト」

2026年4月に提供開始予定のココヘリSOSダイレクトは、au Starlink Directの衛星通信を活用し、通信圏外エリアからでもココヘリのコールセンターへSMSによるテキストメッセージで捜索を要請できる。

遭難者本人による直接通報を可能にすることで捜索開始までの時間短縮を図り、救助活動の迅速化に寄与する。

  • 救助要請の流れ

    救助要請の流れ

圏外でも位置情報を家族と共有できる「HITOCOCO」アプリ対応

ココヘリSOSダイレクトの提供開始に加え、4月中にAUTHENTIC JAPANが提供するスマートフォンGPSアプリ「HITOCOCO」もau Starlink Directに対開始予定。これにより、登山者が圏外にいる場合でも、ココヘリ捜索チームに加え、家族などの関係者が位置情報を把握できるようになる。万一の際の捜索判断の迅速化や関係者の安心にもつながると期待される。