Metaはアフリカ沿岸諸国とヨーロッパ・中東を結ぶ大規模海底ケーブルシステム「2Africa」のペルシャ湾区間「Pearls」の敷設作業を一時停止したようだ。
作業再開には海底の安全調査が必要
2Africaは、アフリカ大陸を周回する全長約4万5000キロの世界最大級の光ファイバーケーブルシステムだ。Metaのほか、アラブ首長国連邦のBayobab、フランスのOrange、英Vodafone、中国のChina Mobile Internationalなどの通信事業が参加している。
2025年11月にコア部分は完成しているが、ペルシャ湾区間と紅海区間の2区間は未完成の状態だ。紅海区間については、フーシ派による攻撃や許可取得の問題を理由に、約4カ月前に作業を停止していた。
Bloombergによると、ケーブル敷設を請け負うフランス国有企業のAlcatel Submarine Networks(ASN)が、イランと米国・イスラエルの軍事衝突により安全な作業継続が不可能と判断し、顧客に不可抗力を通知したという。作業船「Ile De Batz」は現在、サウジアラビアのDammam沖に停泊したままとなっている。
通信調査会社のTeleGeographyのAlan Mauldin氏はBloombergに対し「ケーブル船は軍事作戦が展開される海域では活動しない」と述べ、修理船の派遣も事実上不可能な状況にあると指摘している。
また、海底ケーブルコンサルタントのHasnain Ali氏は、イランが発射し迎撃されたミサイルの多くがペルシャ湾に沈んでおり、不発のまま残存している可能性があると語っている。作業を再開するには、まず海底の安全調査が必要になるという。Bloombergが3月12日付で報じている。