これからの政治に求められるもの 【私の雑記帳】

中道とは何なのか?

 公示前の167議席からわずか49議席へと壊滅的な打撃を受けた中道改革連合には、今回の敗北の原因は何だったのかを徹底的に追及し、その本質を衝く反省が求められよう。

『中道』とは何なのか? という国民の問いに、同党関係者は自信を持って答えを示せなかったのではないか。

 単に、「右派的な政治の運営に歯止めをかける」といった抽象論で、相手を批判、非難しているだけで、自分たちは日本をこういう国にするんだ─という政策論議を展開できなかった。

 むしろ、新興政党の『チームみらい』が、消費税ゼロの政策は取らないとして、独自の政策を打ち出し、〝予想外〟の11議席を獲得したことに、納得した国民も多いのではないか。

 単に相手やライバルへの批判を繰り返し、政策に磨きをかけなかったツケが中道勢力に回ったということであろう。

 日本は近代史の中で、明治維新(1868)、敗戦(1945)に次いで、〝第3の危機〟を迎えている。この時代の転換期にあって、これからの政治に求められるのは、激動の世界を日本が生き抜いていくビジョンの構築である。

「政局より政策を大事にする政治」を国民は求めている。掲げる政策は課題解決型になっているのかどうか、日本がグローバル世界でそれこそ〝名誉ある地位〟につけるのかどうか、その本気度、真剣さを国民はジッと視ている。

 単に、聞こえのいいスローガンで国民が躍ると思っているとしたら、とんでもない間違いである。

高市政権のこれから

 大勝した高市首相・自民党サイドも、数を頼りに、何でも自分たちの思い通りに実行・実現できるとすれば、すぐに国民の反発を買うことになる。

 高市首相自身、ここは「謙虚に、国民の皆さまや野党の方々のご意見を聴かせてもらいながら、政治のカジ取りをしていきます」という趣旨の発言をしている。

 対話を大事にしながら、しかし、決断すべきは決断して、課題解決に臨む。熟慮断行という今の姿勢に徹してもらいたいものだ。

「今回の総選挙では、若い世代も熟年世代も高市首相の本気度に共鳴したと言えます。もう一つ付け加えれば、女性のリーダーには、とかく女性が嫉妬しがちなのですが、高市首相は全世代の女性から好かれている(笑)。この強みを活かしてほしいですね」

 この識者は、ユーモアを交えて、こう有権者心理を説明するが、結構、マト(的)を衝いた分析だと思う。

 高市首相は、1980年代、英国初の女性首相として英国病に悩んだ同国の立て直しに実績を挙げたサッチャー首相を尊敬しているという。規制改革で腕を振るい、〝鉄の女〟と言われたサッチャー首相に習って、日本を強く、しなやかに生きる国にしていってもらいたい。

 国と国民の関係の洗い直しも必要で、政治と経済の連携が不可欠だし、産・官・学連携の時だ。