
「大手がやらない領域で実績を積み上げてきた結果、投資用新築1棟賃貸マンションの〝一気通貫ビジネス〟に辿り着いた」
用地の仕入から販売、設計、建築、賃貸仲介、賃貸管理、売買仲介、そしてガスなどのエネルギー供給に至るまで、賃貸マンションにまつわる一貫したサービスを自社内で完結できる〝不動産SPAモデル〟を展開している。
現時点では創業の地である熊本、九州でも人口が増加中の福岡、レジャー需要の多い那覇の3都市にエリアを絞ることで、賃貸マンションシリーズ「LIBTH」全194棟の年間平均入居率は97.8%を実現する。
足元ではインフレ基調で円の価値が下がり、「配当金や分配金を得るインカムゲインから売却によって得られるキャピタルゲインへと資金の流れが変わっている」と語り、リアルな投資用不動産に資金が流れると分析。
建設業界では建築費の高騰や工期の遅れが社会問題となっているが、自社で建設機能を有していることで「建築費や工期をコントロールできている」。
一般的に利益・資金回収まで約2年を要するが、土地の仕入から約5カ月で販売してオフバランス化(土地を売却)し、その後の設計・施工を請け負うことで追加資金を不要とする。
創業以来、17期連続増収を達成。2026年1月に持株会社体制に移行し、新たな成長戦略を掲げる。その1つが東京進出。既に高田馬場で初の首都圏開発用地を取得している。
また、手掛ける物件も賃貸マンションのみならず、ホテルにも広げていく考え。さらに「他社から数多くの引き合いがある当社の建設部隊による施工受託も構想する」。
地元・熊本のラジオ局と建設会社を経て28歳で水前寺不動産を創業。「当初は失敗もあったが、データを分析して他とは違う領域で勝ち筋を探って来た」。今も徹底的に数字を意識した経営を貫く。
休日には40代で始めたゴルフに勤しむ。
profile たかむら・はやと 1979年熊本県生まれ。2002年熊本シティエフエムに営業職として入社。04年多々良入社。08年6月水前寺不動産(現GLC GROUP)を設立。10年に熊本不動産、14年にグッドライフカンパニーへと社名変更。18年にジャスダックに上場し、新市場区分への移行に伴い、22年から東証スタンダードに。25年12月期の売上高は245億円、営業利益は25.7億円。