Donald Trump(ドナルド・トランプ)政権が2025年1月に発表したAIインフラプロジェクトの「Stargate Project」が大幅に遅延しているという。設立メンバーであるOpenAI、Oracle(オラクル)、ソフトバンク間の対立が原因のようだ。
OpenAIにとってデータセンター保有は程遠い状況
Stargate ProjectはTrump大統領の就任直後にOpenAI、Oracle、ソフトバンクの3社とともに発表されたAIインフラ構築プロジェクト。総額5000億ドルを投じ、AI向けデータセンターを構築するというものだ。
プロジェクトの遅延を最初に報じたのはThe Informationで、その後各紙も紹介している。Tom's Hardwareによると、最大の争点はデータセンターの所有権と運営権だという。OpenAIは自社所有を望んでいたが、多大な初期費用が必要なうえ、アナリストからは2027年半ばにも資金が枯渇するとの試算も出ており、投資家の賛同を得られなかったとのことだ。
オラクルとは2025年後半に200万チップ規模の施設建設で合意し、その数カ月後には5年間で3000億ドルの購入契約も締結した。一方、ソフトバンクとは米テキサス州のデータセンター開発を巡り主導権争いが続き、東京での長時間交渉の末に「ソフトバンクが所有・開発、OpenAIが設計管理と長期リース」という妥協案でようやく決着したという。
現在は3社のプロジェクトが前進しつつあるが、OpenAIにとってデータセンターの自社保有という理想には程遠い状況だ。同社は現在、企業価値8000億ドルの達成を目指し、最新の資金調達ラウンドで1000億ドルの調達を目指しているとされる。