アルク社長・田中伸明が語る「語学学習を提供して五十五年余 成果に伴走する学習支援企業へ」

「英語は今後必ず必要になる」─。1964年の第1回東京五輪が開催され、日本が戦後のどん底から復興して国際社会の仲間入りをし始めた69年、当社の創業者で最高顧問の平本照麿がアルクを創業しました。それから五十五年余が経ちますが、日本人の英語力は隣国の韓国と比べても弱いと感じます。

 東証プライムに上場する大手企業でも100人の新入社員のうち英語を話せる人が1人しかいないというケースもあるように、日本の英語を含めた語学教育は道半ばと言えるでしょう。ただ、私から言わせれば日本人が英語を話すセンスがないのかと言えば、決してそんなことはありません。継続して学習を続ければ誰でも必ず英語は話せるようになるのです。

 そもそも当社は「コミュニケーションのための語学学習」をモットーに、創業2年後には全国でも先駆けて英語の実際のスピーチや会話を収録したカセットテープ『The English Journal(現ENGLISH JOURNAL)』を刊行。その後も語学学習者の共創学習の場を提供する会員制度や教材、セミナーなど様々なコンテンツの開発に臨んできました。

 ただ、環境は創業当時とは大きく変わっています。スマートフォンをはじめとしたデジタル機器が普及し、これまでのような中身の良いコンテンツや教材をつくって一方的に販売するだけでは成り立たない時代になりました。語学学習の肝は「継続」です。これはいつの時代も変わりません。そのため、いかに挫けずに継続してもらう環境を整えていくかが重要になります。

 昨年の6月に私が当社の社長となり、今後の戦略において不可欠なのがAIだと宣言しました。AIの活用によって語学学習が誰でもできるようになりますが、ややもすれば〝偽物〟と出会ってしまうリスクも否めません。その点、当社には半世紀以上にわたって蓄積してきた本物の語学学習のメソッドがあります。このメソッドと新しいテクノロジーとの組み合わせが当社の最大の強みになります。

 例えば、現在累計1000万人以上のユーザーに利用されている世界ナンバーワンのTOEIC専門AIアプリ「Santaアルク」。アプリ上ではAIが4.5億以上の解答データを解析し、学習者一人ひとりの弱点や理解度を分析できます。

 さらに学習者が継続して学習しているかどうかといった学習状況の分析やサボリの検知、精度95%のAIスコア予測を用いた成果ダッシュボードなどの新機能も搭載しており、TOEICの学習者が「続かない」「計画通りに進まない」という悩みを解決し、学習継続と成果到達を支援することが可能です。当社の実証実験では平均20時間で195点のスコアアップが可能になっています。

 これからの語学学習には「続ける力」と「成果につながる成長実感」をどう手にするかがポイントです。当社はまさにこの「成果に伴走する学習支援企業」へと進化していきます。

 また、当社は法人向けの語学研修を30年以上続けてきました。多くの語学学習のプロ人材を抱えると共に、これまでの実績を結集し、科学的メソッドに基づく「ティーチング×コーチング」のハイブリッドでビジネスパーソンの〝本気の英語〟に正面から向き合う短期集中プログラムも提供し始めています。

 一人でも多くの日本人の英語力が高まれば、日本企業の国際競争力向上につながります。だからこそ、当社が積み重ねてきた経営資源を今こそ活用し、学習者に寄り添う会社として、これからも伴走し続けていきます。

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