米Anthropicは2月11日(現地時間)、「Claude」のWindows向けアプリに、AIエージェント機能「Claude Cowork」(リサーチプレビュー)を追加したと発表した。現時点で対応するのはWindows(x64)版のみであり、Windows(arm64)版では利用できない。
Coworkは、ユーザーがファイル管理やタスク自動化を行えるデスクトップツールである。1月にリサーチプレビューとしてmacOS向けに提供開始され、Claudeの有料プラン(Pro、Max、Team、Enterprise)で利用できる。
Coworkには、AIエージェントの活用をコーディング以外の業務分野へ拡大する狙いがある。セールス、財務、法務、データ分析、マーケティング、サポートなどの業務に対応する各種プラグインをサポートし、外部サービスとの連携を通じて作業を自動化できる設計となっている。一部の市場では、こうしたAIによる業務自動化機能の拡充が既存のSaaS企業に与える影響を懸念する見方も出ている。
Anthropicによれば、Windows対応はユーザーから最も強く要望されていた機能の1つであり、とりわけエンタープライズチームからのニーズが大きかったという。
Windows版のCoworkは、macOS版と同様に、ファイルアクセス、マルチステップのタスク実行、プラグイン、MCP(Model Context Protocol)コネクタなどを含むフル機能を備える。MCPは、AIと外部ツールやサービスを接続するための共通プロトコルであり、対応サービスが増えることで自動化できる業務範囲も広がる。
Windows対応にあわせ、グローバル指示およびフォルダー指示も導入された。グローバル指示では、作業の進め方やプロジェクト固有のルールをあらかじめ設定することで、その内容を以後のセッションに反映できる。フォルダー指示では、特定のローカルフォルダーにプロジェクトの背景情報やルールを紐付けることで、作業時の文脈を維持しやすくなる。
Claude Coworkは現時点ではリサーチプレビュー段階にある。Anthropicは、安全に利用するためのガイドラインを公開しており、AIに付与するアクセス範囲を必要最小限に制限するよう推奨している。AIエージェントは自律的に処理を進める性質を持ち、外部サービスやインターネットに接続する場合もある。情報漏えいや意図しない操作といったリスクが生じ得るため、Claude専用の作業フォルダーを用意し、アクセス権限を限定する運用が望ましいとしている。

