Windows Centralは2月2日(現地時間)、「Windows 11 AI backlash highlights trust issues」において、Windows 11に組み込まれているAI機能にまつわる課題は技術そのものではなく、ユーザーからのMicrosoftへの信頼が揺らいでいる点にあると報じた。
生成AIの登場以来、MicrosoftはWindowsを含む同社製品へのAI機能の統合を進めているが、ユーザーはかならずしもそれを歓迎していない状況が続いている。
ユーザーが望むAIの在り方とMicrosoftの方針に大きなギャップ
Windows Centralによれば、MicrosoftがWindows 11への搭載を進めているCopilotやRecallといった機能が、技術的な有効性だけで評価されているのではなく、その統合の強引さが多くのユーザーの反感を買っている点が問題視されているという。
実際、インターネット上の掲示板やMicrosoftの公式サポートフォーラムなどでは、多くのユーザーが、AI機能が標準で有効になっている点や無効化する選択肢が用意されていない点を批判している。これらは単なる設定の不便さではなく、OS全体に対する制御感の喪失につながっている可能性がある。
特定のアプリケーションにおけるCopilotの導入も批判の対象となっている。Microsoftは標準アプリであるメモ帳やペイントにもAI支援機能を導入しているが、その必要性を感じていないユーザーも多い。これらの標準アプリはシンプルで軽量であることも評価されてきた理由だが、AI機能によってその利点が失われつつあるからだ。これらの批判は、単純な新機能の否定ではなく、AIの導入が利用者のニーズと一致していないことを示している。
誤解してはいけないのは、ユーザーは決してAI機能自体を否定しているわけではないということだ。利便性や作業効率の向上に対する要求は常にあり、AIの導入に期待する声も少なくない。しかし、AI機能を簡単に無効化できないことは、強制的に押し付けられているという印象を抱かせ、強い不満につながっている。
MicrosoftがAI統合戦略見直しか
この問題を受けて、MicrosoftがAI統合戦略を見直す動きがあるという報道もある。同社はCopilotの標準アプリへの統合を一時停止し、Recall機能についても再設計やブランド変更といった見直しを計画している可能性があるという(関連記事:MicrosoftはWindows 11のAI戦略を見直すかもしれない、その理由は | TECH+(テックプラス))。
Microsoftは、AIの利点を提供しながらも、ユーザーからの信頼回復を図る必要に直面している。信頼さえ回復できれば、AI機能はWindowsの価値を高める要素の一つとして受け入れられる可能性がある。いずれにしても、WindowsのAI機能は従来の一律的な統合ではなく、ユーザーの使用法やニーズに応じて柔軟な機能提供が求められている。
