
デスク「伊藤忠商事の元社長で駐中国大使もつとめた丹羽宇一郎さんが亡くなったね」
記者「86歳でした。丹羽さんは1998年の社長就任直後、20世紀に起こったことは20世紀中に処理するとして、バブル期に抱えた不良債権などの処理に取り組みました。99年度決算で約4千億円の特別損失を計上。同時にファミリーマートなどリテール分野の拡大や中国市場への積極進出を図り、経営改革を実行し、業績をV字回復させた実績があります」
デスク「丹羽さんは『清く、正しく、美しく』が持論だった」
記者「本誌の最後の取材(2016年9月20日号)でも『昨今、企業経営者の多くが売り上げや利益などの目に見える数値ばかりを重視し、思想や哲学といった数値化されない「心」は疎かになっているようにみえる』と警鐘を鳴らしており、『謙虚に常に心を鍛えることで己を磨いていくことが大事』と訴えていました。この丹羽さんの思いは現在の企業経営にも当てはまると思います」