
目標へ向かって走る!
2026年は午年。さまざまな矛盾を抱える世界の現実だが、目標へ向かって疾走していきたいものである。
ロシアによるウクライナ侵攻が続き、イスラエルとイスラム軍事組織『ハマス』は停戦に合意はしたものの、余燼はくすぶる。アジアでもタイ、カンボジア両国間の国境紛争があり、南米では、ベネズエラからの麻薬密輸に怒った米トランプ政権が軍事的圧力をかけ続ける。
そして台湾をめぐる中国の軍事的攻勢。訓練と称した圧力がかけられ、中国の空軍機が日本の自衛隊機に30分にわたってレーダー照射を行うという挙に出た。
何が起きるか分からないという緊張感と共に、レジリエンス(耐性、復元力)を日々、蓄積しておかなければならないと思う。
日本は今、高市早苗政権の下で『強い経済』をつくろうと、国内投資を推し進める。〝危機管理投資〟といった言葉も登場。
自らの身(国)は自らの手で守る─という、きわめて当たり前の事を、戦後80年余、他人任せにしてきたのではないかという反省も含め、全ての制度設計において見直しと、新しい秩序づくりが求められているのだと思う。
世界をつなぐ使命
日本の国としての生き方は、共生にあるのだと思う。経済面でブロック化が進み、内向きの自国第一主義が世界のいたるところで見られるが、日本は自由主義、市場主義、法の支配といった普遍性を原則に生きてきた。
だからこそ日本は、世界をつなぐ結び役としての役割を果たせるのだと思う。
自由・民主主義、市場主義、法の支配の〝旗手〟であった米国が、MAGA(Make America Great Again、再び米国を偉大な国に)のスローガンの下、自国第一主義、保護主義に傾倒してしまうなど、世界は大きく変化している。
〝目には目を歯には歯を〟のやり方で、問題の責任を相手に押し付ける。
米国、中国、ロシアとも政治手法は独裁的。米国と同盟関係にある日本は、安全保障面で日米同盟を堅持しながら、世界をつなぐ役割と使命を担っているのだと思う。
多くの矛盾がある中で、なかなかしんどい仕事だが、欧州やASEAN(東南アジア諸国連合)、オセアニアなど、世界では日本をリスペクト(尊敬)する国は多い。そうした国々と手を携えて、前進していく時だと思う。
こうした混沌とした時代にあって、好業績をあげている経済リーダーは、基本軸がしっかりされている方が多い。また、短期の目線ではなく、中長期の視点で物事を捉え、自らの進路を決めている。
中長期視点での改革。これは、日本経済全体を見るマクロ経済にも、また個々の企業経営にも言える。その意味で、経済リーダーには『覚悟』が求められる。