LegalOn Technologiesは1月30日、大和アセットマネジメントと共にAI技術を活用した「インサイダー情報検知AIシステム」の開発を開始したことを発表した。内部審査を迅速かつ確実に行うための補完的なツールとして活用する。

両社は2025年7月に「ドキュメント審査AIシステム」の共同開発を開始しており、今回の「インサイダー情報検知AIシステム」はその取り組みを発展させたもの。

「ドキュメント審査AIシステム」開発の背景

LegalOn Technologiesは、「LegalOn:World Leading Legal AI」やAIカウンセル「CorporateOn」といった、法務およびコーポレート部門向けのソリューションを提供し、弁護士の専門知識とAI技術を活用して企業の業務効率化を支援してきた。

大和アセットマネジメントは大和証券グループの資産運用会社として、国内外の資産を対象に投資信託の設定と運用を行っている。毎月1000件を超える広告審査を行っているが、近年では審査件数の増加や審査内容の複雑化により、業務の効率化と標準化が課題となっていた。

今回の共同開発は、LegalOn TechnologiesのAI技術と、大和アセットマネジメントの広告審査に関する専門知見を組み合わせ、インサイダー情報審査における新たな業務支援モデルを創出する。大和アセットマネジメントは審査業務の効率化と標準化に加え、審査品質のさらなる向上と知見の組織的蓄積を目指す。一方のLegalOn Technologiesは今回の協業を通じ、資産運用業界におけるAIの可能性拡大を検討する。

「ドキュメント審査AIシステム」共同開発に向けて

LegalOn Technologiesと大和アセットマネジメントは2025年月、広告審査業務の高度化と効率化を目的としたAIシステムの共同開発を開始した。今回の共同開発では、大和アセットマネジメントが作成および管理する「月次レポート」はじめとする各種文書を対象に、LegalOn TechnologiesのAI開発の知見を活用する。審査業務の精度向上・スピード化・ナレッジ活用を支援する新たな業務モデルの構築を目指すという。

大和アセットマネジメントにおいては、アナリストが取材した情報をもとに作成するレポートの内容がインサイダー情報に該当しないか、法務担当者が確認する業務プロセスがあるという。従来はこの業務を担当者が実施していたが、迅速な確認が求められるため業務負荷が高い課題があった。

そこで両社は「インサイダー情報検知AIシステム」を共同開発し、ヒューマンエラーを低減するとともに、業務の属人化の解消を目指すとのことだ。これまで経験豊富な担当者が対応していた案件を、AIによって業務経験の浅い担当者でも対応できるよう支援する。