三菱UFJFG社長に半沢淳一氏  銀行頭取、証券社長も同時に交代

「組織の力を最大化する」

「変革の実績を引き継いで、さらなる高みを目指していく」─こう話すのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)次期社長の半沢淳一氏。

 2025年12月16日、MUFGは社長交代を発表した。社長の亀澤宏規氏がMUFG会長、社長には三菱UFJ銀行頭取の半沢氏が昇格する。また同時に三菱UFJ銀行頭取に大澤正和氏、三菱UFJモルガン・スタンレー証券社長に関浩之氏が昇格する人事も発表した。

 亀澤氏は各社のトップ交代について「世代交代、若返りを図り、組織の力を最大化する。今は変化が激しくスピードが速い。新しいステージにMUFGを持っていって欲しい」と話す。

 グループのトップに就く半沢氏は、銀行頭取を4年以上務めるなど実績を積んだ〝本命〟。元行員による貸金庫の顧客資産窃取事件があり、MUFGのトップ人事が1年遅れたとの見方が強かったが、その時から半沢氏の就任は揺らがなかった。

 銀行頭取に就く大澤氏は、かつての米モルガン・スタンレーとの提携、タイのアユタヤ銀行買収などに携わった他、亀澤氏とともにAIなどデジタル変革を牽引してきた人物。MUFGを「AIネイティブ」な会社とする上で担う役割は大きい。

 証券社長に就く関氏もモルガン・スタンレーとの提携に携わった経験を持つ。現在は三菱UFJ銀の市場部門長として、マーケットに睨みを効かせる立場。

 時価総額、グループの利益では他の2メガを圧倒するものの、金融サービス「オリーブ」で先行する三井住友FGは強敵。MUFGの新体制では金融サービス「エムット」の普及も重要な課題となる。