日本製鉄は12月3日、不動テトラと共同で、地盤の液状化対策として用いられる「締固め砂杭工法」専用の中詰め材として利用可能な品質に、建設発生土を改質できる地盤改良材「ジオチェンジャ」を開発したことを発表した。

  • 「ジオチェンジャ」の技術概念図

    「ジオチェンジャ」の技術概念図

「ジオチェンジャ」の概要

ジオチェンジャは、製鉄工程で副産物として発生する鉄鋼スラグを主原料に、締固め砂杭工法(サンドコンパクションパイル=SCPや不動テトラの「SAVEコンポーザー」など)向けの中詰め材として利用できるよう調整したもの。

従来、同工法では良質な天然砂が必要とされていたが、環境保全の観点から採取規制が強化され、安定調達が課題になっていたという。

また、建設発生土を処分場へ搬出するコストや処分場の逼迫も問題となっていたが、同材を用いることで低品質土の改質が可能となり、従来は廃棄されていた土の再利用につながるとされている。セメントや生石灰を使う粉体系改良材と比べて粉塵が少なく、現場で扱いやすい点も特徴だ。

  • 既往改質技術と「ジオチェンジャ」による改質効果比較表

    既往改質技術と「ジオチェンジャ」による改質効果比較表

さらに、天然資源の採取抑制や建設発生土の場外搬出抑制により、搬入・運搬量の削減とコスト低減、CO2削減効果も期待されている。不動テトラの施工ノウハウと鉄鋼スラグ活用技術を組み合わせることで、両社は環境負荷低減と国土強靭化への貢献を図るとしている。