Betanewsは11月11日(現地時間)、「Microsoft is updating Windows 11’s Snipping Tool with option to add text to screenshots」において、MicrosoftがWindows 11のSnipping Toolにテキスト挿入機能を実装していると伝えた。この機能は開発中のビルドで発見されたもので、一般的な画像編集ツールのように、スクリーンショットに対して直接テキストを追加することができる。

  • Windows 11’s Snipping Tool

    Windows 11’s Snipping Tool

小さな改善の積み上げで標準ツールがどんどん便利に

Microsoftは近年、Windowsの画面キャプチャーツール「Snipping Tool」の改善に力を注いでいる。もともとはスクリーンショットを撮影するだけのシンプルなアプリだったが、今ではビデオキャプチャー、OCRによる画像からのテキスト抽出、AIを利用した精密な切り抜きなど、多くの新機能を搭載する高度なツールに進化している。

今回Betanewsが伝えたのは、スクリーンショットに対してテキストを挿入する機能で、@phantomofearthによって発見・公表された。

Snipping Toolでスクリーンショットを撮影した場合、ウィンドウ上部(ウィンドウサイズが小さい場合には下部)のツールバーにはペンや消しゴムなどといった画像編集のためのツールアイコンが表示される。ここにテキスト挿入のためのアイコンも追加され、フォントや色を選んで、キーボードから入力したテキストをスクリーンショットに書き込むことができる。

テキスト挿入そのものは技術的に画期的とは言えないものの、日常の注釈作業には必須の機能である。それにもかかわらず現在のSnipping Toolには用意されていないので、同様のことがやりたければペイントツールで画像を開き直す必要があった。そのひと手間が削減できるようになるわけだ。

一般公開はまだ

この機能はまだ一般公開されておらず、Windows Insiderプログラムでも試すことはできないようだ。Microsoftからの公式のアナウンスもないため、実際にいつこれがInsiderビルドに登場するのかも定かではない。しかし、このような小さなアップデートはMicrosoftがSnipping Toolの改善に前向きに取り組んでいる証拠であり、今後の発展も期待できる。

Snipping Toolの最新機能が気になる方は、Windows Insiderプログラムに参加した上で、Microsoft Storeでは「切り取り領域とスケッチ」のページを定期的に確認するといいだろう。