Celonisはドイツ・ミュンヘンで開催した年次ユーザーカンファレンス「Celosphere 2025」において、エンタープライズAIを強化し、事業運営を変革し継続的に改善するための主要なプラットフォームイノベーションを発表した。

新機能の概要

「Celonis Process Intelligence Platform」は、企業内外のシステム、アプリケーション、デバイスから生データを抽出し、データに顧客固有のビジネスコンテキストを付加して「Process Intelligence Graph」を生成。

Process Intelligence Graph上で、Celonis Process Intelligence Platformは、自律的なプロセスやエージェントを分析、設計、運用する機能を提供し、AIを効果的に企業運営に統合するという。

今回のプラットフォームイノベーションは、AI駆動型のオペレーションを強化するマルチモーダルなデジタルツインを提供し、インテリジェントなコンポーザブルソリューションの構築を可能にするとのこと。

「Celonis Data Core」を使用して、データを複製することなくデータレイクを統合。ゼロコピーの双方向統合でデータレイクからデータを取得し、プロセスインテリジェンスをデータレイクにフィードバックし、Microsoft、Databricksに対応。

強化されたタスクマイニング機能とAI駆動のタスクディスカバリーは、デスクトップ操作(キーストローク、マウスのクリック、画面スクロール)をビジネスプロセスに接続。「Celonis Networks」でPDFなどの非構造化データ、Eメールなどの半構造化データ、組織を横断したデータを統合するという。

また、エンタープライズアーキテクチャのブループリントと、実際のオペレーションのを統合することで、IT・AIはどのアクティビティにどのシステムが使用されているかを理解して、現実のパフォーマンスにもとづいた意思決定を可能としている。60以上の構築済みオブジェクトとイベント、データ抽出とデータモデリングのための新しいAIアシスタントにより、デジタルツインを迅速に構築するとしている。

AI駆動型のオペレーションとして、コンポーザブルなAI駆動型プロセスを継続的に分析、設計、運用するための高度な機能を提供する。

新しいオブジェクト・セントリック・プロセスマイニング(OCPM)機能である「Performance Spectrum」「Instance Explorer」「Object-Centric Performance」アプリは、障害が発生しがちなプロセスの交差点における問題を特定できるよう支援する。例えば、最終製品の輸送、保管、梱包、出荷間のスムーズな移行を保証するという。

さらに「Orchestration Engine」を拡張し、エンドツーエンドのプロセスを実行する際に、AIエージェントを従業員やシステムと連携して調整を行い、Celonisプラットフォームのコア機能として一般提供を開始。

AIエージェントが関連性の高い意思決定を行い、効果的なアクションを実行するために必要な動的な運用コンテキストを提供するため、プロセスインテリジェンス向けに構築されたMCP(Model Context Protocol)「Process Intelligence MCP Server」Model Context Protocol(MCP)を発表している。

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