ライフネット生命保険社長・横澤淳平「テクノロジーの力でお客さまの利便性を高めていく」

「私は開業時の最後に入社したメンバーの1人として、3代の社長の背中を見てきた。このタスキを受け取り、テクノロジーでお客さまの保険体験を高めることに注力したい」

 インターネット専業の生命保険会社の先駆け。大手生保もネット生保子会社で参入するなど競争は激化。その中で「差別化、先んじた取り組みをしていかないと、競争に飲まれてしまう」

 重点領域の1つとしているのが「Tech & Services」。テクノロジーを活用し、顧客に「最高の保険体験」を届けることを目指す。具体的には、マイナンバー制度との連携やAI(人工知能)の活用で利便性を高め、申し込みから請求まで「全自動の保険」を実現したい考え。

「インターネットチャネルの弱点をテクノロジーで強化し、『ネットの生命保険だからこそ便利』というブランドにまで引き上げることが私の使命」

 ライフネット生命は近年、「ポイント経済圏」との連携も進めてきている。2015年にKDDI(au)と資本業務提携し、現在はau IDを持つ顧客にPontaポイントがたまる「auの生命ほけん」を販売している他、23年に三井住友フィナンシャルグループと資本業務提携し、同社の金融サービスとの連携を強めている。

「両社との提携で『ポイント経済圏』の大きな2つの勢力とつながることができている。このポイント経済圏のユーザーに、より魅力を感じてもらえるような取り組みを、今後さらに進めていく必要がある」

 例えば、提携先のアプリ内で極力顧客の手間を省いて申込ができるようにするなど、今後工夫していく考え。その意味で顧客との接点拡大は重要な課題。25年7月にはSBIホールディングスなどとともに、保険代理店を手掛けるアドバンスクリエイトへの出資を決めた。

「オンラインを起点とする保険体験の提供機会を拡大したいという思いで出資を決めた」

「『生命保険ならライフネット』とお客様に言っていただけるよう、サービスを練り上げる」と意気込む。