NTTビジネスソリューションズは11月6日、食品工場の排水処理の性能向上による汚泥の削減と水資源の循環利用を実現するため、Mizkan(ミツカン)と酵素循環式排水処理システムの導入効果検証を行うための共同実験契約を締結し、食品工場排水処理における実証テストを11月9日に開始することを発表した。

実証の背景

近年はカーボンニュートラルや持続可能な世界を実現するために、脱炭素や省エネ、省資源による環境保全への取り組みが多くの企業によって取り組まれている。

NTTビジネスソリューションズはこれまで、食品業界や資源活用の事業領域において、食品工場などからの残渣を有効活用する資源循環モデルの浸透に取り組んできた。これに加え、食品工場においては排水処理や汚泥の処理コストの低減とそれに伴う温室効果ガスの削減が必要であり、酵素循環式排水処理システムを販売してきた。

ミツカンは工場排水を安全に処理する過程で排出される汚泥の廃棄コストの削減や、さまざまな排水水質に安定して対応できる処理方法といった課題を抱える。そこで排水処理システムのさらなる改善を図るため、酵素循環式排水処理システムの有用性に関する検証を開始する。

実証テスト内容

実証は、ミツカン美濃加茂工場で、11月9日(日)~2026年1月中旬まで実施予定。既存設備から直接取水した排水と、浮上分離テスト装置を経由した排水の2種類を、従来の活性汚泥法と酵素循環式排水処理システムによる酵素活性化法の2系統の小型テスト機を用いて処理し、測定する。

排水内の浮遊物質(Suspended Solids:食品残渣や加工工程で発生する粒子など排水中に含まれる微細な固形物)の除去効果については、浮上分離テスト装置で測定する。処理能力、汚泥削減率、pH調整力・臭気の3項目がそれぞれ評価される。

  • 実証実験の概要図
  • 実証実験の概要図

    実証実験の概要図