Thunderbirdは8月19日(現地時間)、「Thunderbird Pro August 2025 Update - The Thunderbird Blog」において、有料サブスクリプションサービス「Thunderbird Pro」およびメールホスティングサービス「Thundermail」の開発状況を発表した。
4月の製品発表以降に加えられた変更点や今後のロードマップを伝えている。
Thunderbird Proとは
Thunderbird ProはThunderbird製品エコシステムの一部として構築されたサブスクリプションサービスだ。既存のThunderbirdアプリを拡張するオプトインサービスとして提供され、使い慣れた環境をそのままに追加機能を提供することを目標としている。
Thundermailもサービスの一部に含まれるがThunderbirdアプリの拡張機能ではなく、メールホスティングサービス(IMAP、SMTP、JMAP)を提供する。独自ドメインの利用や、@thundermail.comまたは@tb.proドメインの選択が可能で、Thunderbird以外のメールクライアントとの互換性も実現が予定されている。サーバーはドイツから設置が始まり、その後各国に展開していく予定とのこと。
Thunderbird Proの各サービス
Thunderbird Proのスケジュール管理ツール「Appointment」は、スタンドアロンWebアプリとして開発が始まったが、現在はThunderbirdアプリに統合し、メール作業から離れることなくスケジュール管理できるように開発が進められている。今後はZoom会議、電話会議、対面の会議など、複数の会議への対応が予定されている。
Thunderbird Proのクラウドストレージサービス「Send」は、エンドツーエンド暗号化(E2EE: End-to-end encryption)をサポートするファイル共有サービスだ。既存のFilelink(大きな添付ファイルをクラウド共有する機能)を基盤とし、外部のプラットフォームを介さずにファイル共有を可能にする。
Sendは標準で500GBのストレージを提供し、このサイズを超えなければ個々のファイルサイズに制限を設ける予定はないとされる。また、アドオンとしての提供が予定されており、Thunderbirdのリリースサイクルの影響を受けないという。
オープンソースで開発
これらツールはすべてオープンソースで開発が進められており、独自のインフラストラクチャで運用が可能とのこと。今後はこれらに加え、新しい製品の追加が検討されている。Thunderbirdは確約できないと前置きしつつ、メモ機能、共有ドキュメント、スプレッドシートなどの計画を明らかにしている。
Thunderbird ProおよびThundermailのリリース次期は未定だが、Thunderbirdはこれら製品に興味のあるユーザーや開発に貢献したいユーザーに、早期ベーターテスターへの参加を提案している。具体的なテストスケジュールは決まっていないが、ベーターテスターの登録は「Thunderbird Pro Beta Access」から可能としている。
