インテルは8月18日、23の国・地域5,050人を対象として2025年5月に実施した調査結果「AI PCグローバルレポート」を発表した。同調査では各国のAIおよびAI PCの活用状況や認識を比較、日本では世界に比べて普及や理解が遅れていることが明らかになった。AI PCの導入にあたっては組織全体の理解と活用促進が不可欠だと指摘されている。
世界平均を下回る日本のAI PC理解度
調査結果によれば、AI PCの理解度は世界平均で85%に達する一方、日本は52%にとどまった。また導入計画についても、世界では87%が前向きな姿勢を示すのに対し、日本は65%にとどまるなど、意識面での差が顕著に現れた。
さらに、AI PCが生産性向上やイノベーションに資するとの認識においても、日本は他国と比べて消極的である点が浮き彫りになった。
日本でAI PC導入を促進する起爆剤は?
日本における導入の最大の障壁は「初期コスト」と「運用コスト」であり、いずれも44%が懸念として挙げている。ただし77%の回答者はAI PCに追加投資を許容できると答えており、コスト面での課題がかならずしも普及の妨げになるわけではないことがわかった。セキュリティへの懸念も高く、日本ではデータ漏洩を最も警戒している傾向が強い。
組織全体でAIの可能性を理解する必要性も強調されている。リーダーシップの理解度は世界平均の83%に対して日本は52%、従業員の理解度も世界73%に対して日本48%と低い水準にあるとされている。さらにITチームの準備度についても、日本は65%にとどまり、組織としての意識向上が求められる状況にある。
今後の普及を促すためには、AI PCのトレーニングや費用便益分析が有効なリソースであると回答されており、リーダー層だけでなく従業員を含めた全社的な取り組みが不可欠と言える。インテルはこの調査を通じて、日本市場におけるAI PCの普及には組織横断的な理解促進と投資判断が重要であることを示している。
