OpenAIは8月7日(米国時間)、最新のAIモデル「GPT-5」を発表した。GPT-5は、従来モデルを上回るパフォーマンスと実用性を備えた統合型AIであり、あらゆる分野において専門家レベルの支援を可能にするという。

「GPT-5」の概要

GPT-5は、軽量な応答モデル、高度な推論モデル「GPT-5 Thinking」、そしてリアルタイムで最適なモデルを選択するルータ機能を組み合わせた統合型システム。ユーザーの意図や会話の複雑さに応じて、最適な処理を自動で選択することで、スピードと精度の両立を実現しているとのこと。

MMLU(88.7%)、HumanEval(90.2%)、MedQA(75%)など、従来モデルで使用された主要ベンチマークにおいて、専門家レベルのスコアを記録。特にコーディングと医療分野では、実務に即した応答精度が大幅に向上している。

  • GPT-5 Proは、ツール活用と思考モードによって専門レベルの質問に42.0%の精度で正答。従来モデルを大きく上回る推論能力を示している

    GPT-5 Proは、ツール活用と思考モードによって専門レベルの質問に42.0%の精度で正答。従来モデルを大きく上回る推論能力を示している

ライティング、コーディング、ヘルスケアの3分野で性能向上を果たしており、ライティングでは構造的な曖昧さを含む文章にも対応し、文学的な深みとリズムを持つ表現が可能。コーディングは複雑なフロントエンド生成や大規模リポジトリのデバッグに対応。美的センスを反映したUI設計もできるという。

また、ヘルスケアでは医師基準の評価で高得点を記録し、ユーザーの健康に関する意思決定を支援するパートナーとして機能するという。すでにBNYメロン、モルガン・スタンレー、ソフトバンクなどの企業がGPT-5を導入し、業務の自動化や意思決定の高度化に活用している。

GPT-5はChatGPTの全ユーザーに提供されており、Plusユーザーは利用量が増加、Proユーザーは拡張推論機能を備えた「GPT-5 Pro」にアクセス可能。API経由での利用も開始されており、開発者や企業は即時導入が可能となっている。