SAPジャパンは8月6日、SAP Business Data Cloudの一般提供開始、SAP Business AIの主要アップデートを発表した。

SAP Business Data Cloudの最新情報

SAP Business Data Cloudは、ビジネスデータを単一の基盤上で統合・管理できるフルマネージドSaaS型のデータプラットフォーム。SAP Datasphere、SAP Analytics Cloud、SAP Business Warehouseなどが統合されており、部門間で整合性のあるデータ活用を実現する。

今回、Databricksとの機能統合により、ゼロコピーでのデータ連携が可能になり、SAPデータを複製することなく、リアルタイムで分析に活用できるようになった。

また、データとAIを組み合わせて業務プロセスを最適化する、事前構築済みのアプリケーション群「Intelligent Applications」が2025年後半より順次提供される。Intelligent Applicationsは、「Cloud ERP Intelligence」「Customer Intelligence」「Finance Intelligence」「Spend Intelligence」など、幅広い領域をカバーする。

さらに、既存のSAPアプリケーションもSAP Business Data Cloud上でIntelligent Applicationsとして強化され、可視化とインサイトを提供するほか、SAP Business Suite全体を対象とした数百のデータプロダクトも2025年末までに順次提供される予定。

SAP Business AIのアップデート

AIアシスタント「Joule」に関連した機能として「SAP Joule action bar」が発表された。同機能は、WalkMeの技術との統合により、ユーザーの行動や業務コンテキストをリアルタイムで分析し、必要な情報やアクションを先回りして提案する。これにより、「Joule」は「常時稼働型」のAIアシスタントへ進化するという。

AIコパイロット「Joule」に追加された「Analytical insights」機能は、SAPアプリケーション内の業務フロー上で、自然言語による質問に即座に対応し、文脈に即した分析結果を提供する。

また、SAPソリューションの導入・開発現場で活用できる「SAP Joule for Consultants」の正式提供が開始された。同製品は20万ページ以上のSAPドキュメントや2億5千万行のABAPコードなどでトレーニングされた専用モデルにより、プロジェクトにおけるコーディングや設計の理解を支援し、再設計にかかる手間を低減する。

AI基盤「AI Foundation」上で稼働するJouleエージェントは、SAP Business Technology Platform上で250以上の既存AIシナリオに加え、新たに1,600以上のJouleスキルが組み込まれた。2025年末までに400超のAIシナリオを提供予定。