OpenAIは2025年7月29日(現地時間)、ChatGPTの新機能として「学習モード(Study Mode)」を公開した。学生の学習支援を目的とした機能で、すべてのログインユーザー(Free/Plus/Pro/Teamプラン)が利用できる。教育機関向けのChatGPT Eduにも順次展開する予定となっている。
段階的にヒントを返すことで理解を促す
学習モードでは、AIはユーザーの質問に対して素直に解答を提供するのではなく、理解を深めるためヒントや追加の質問を返す。段階的に解説と質問、そして確認を繰り返すことで、特定のトピックに関するユーザーの学習をサポートする。
学習を開始する前に、学習目的や現在のスキルレベルを設定することが可能で、回答や解説はそのレベルに応じたものが返される。一方的に答えを示す通常モードとは異なり、この方式では対話によるユーザー自身の能動的な思考を引き出すことができる。
OpenAIは約40の教育機関や認知科学者、教育学の専門家と連携し、教材設計や教育科学の知見に基づく専用のシステムを開発したという。このシステムには、ユーザー参加型の構造化されたレスポンス、認知負荷の調整、メタ認知の促進、好奇心を刺激する仕組み、そして個別フィードバックなどといった要素が組み込まれている。
学習モードを利用する手順
学習モードを利用するには、チャットの入力フィールドの「ツール」をクリックして、メニューから「あらゆる学びをサポート」を選択すればよい。
学習モードに切り替わるので、あとは通常と同じように質問を投げかければ、そのトピックについての学習がスタートする。画像やPDFファイルをアップロードして学習に利用することもできる。何から学び始めればいいか分かっていない状態でも心配はいらない。ChatGPTはユーザーの理解度を把握し、最適な学習の入口に導いてくれる。
OpenAIはこの機能について、AIツールを単なる学習ショートカットではなく教育の一部にする転換点にしたいと説明している。ただし、現在はまだ実装の初期段階にあるため、一部の対話では一貫性に欠ける振る舞いや誤りが現れる可能性があることも警告している。今後、ユーザーフィードバックを通じて挙動を改善し、モデル全体への統合を目指すという。


