
デスク「証券業界で起きている『口座乗っ取り問題』の被害が減少してきているようだね」
記者「2025年7月7日、金融庁の発表によると、6月の被害金額は約381億円となり、5月比で82%減少しました」
デスク「この要因は?」
記者「日本証券業協会(日比野隆司会長)は、証券各社にログイン時に複数の方法で本人認証を行う『多要素認証』の必須化を促し、多くの会社が導入しました。導入企業はウェブで公開しています。また、顧客の側も危険を煽る偽メールや偽サイトへの注意を払うようになったことも減少につながった模様です」
デスク「ただ、まだ被害がなくなったわけではない」
記者「日証協は今後、不正アクセス防止のガイドラインを見直し、各社のセキュリティの高度化に向けた取り組みを強化します。犯罪グループのテクノロジーとの『いたちごっご』(日比野氏)のため、顧客のリテラシー向上も引き続き重要です」