Windows Centralは7月23日(現地時間)、「You can now lock your Windows 11 PC from your Android phone|Windows Central」において、AndroidデバイスからWindows 11 PCをロックできるようになったと伝えた。
これはMicrosoftが同日リリースした最新バージョンのAndroidアプリ「Windowsにリンク(Link To Windows)」およびWindows 11システムコンポーネントの「スマートフォン連携(Phone Link)」に実装された新機能とみられる。
機能を利用するにはアップデートが必要
Windows Centralによると、新しい機能を利用するには両製品を最新バージョンにアップデートする必要があるという。「Windowsにリンク」はバージョン1.25071.165以降を必要とするが、まだすべてのユーザーには表示されていないようだ。筆者もGoogle Playから確認してみたが、バージョン1.25062.139.0となっており、最新バージョンは確認できていない。
アップデートに成功すると、「Windowsにリンク」アプリに「PCにアクセス(Access PC)」ボタンが表示されるようになるという。ユーザーはこのボタンをタップすることで、PCをコントロールする画面が表示できるとのこと。
このアップデートにより、ちょっとした離席が長時間の離席になったときに、わざわざ戻ることなくPCをロックできるようになる。また、この方法でロックすると再度ログインするまでアプリの接続が切れるという。
この新しいロックがもたらすメリット
一部のユーザーは、ここまでの話で動的ロックを思い浮かべたかもしれない。これはスマートフォンがPCから離れると自動的にロックする機能で、Windows 10以降で利用することができる。動的ロックを利用しているユーザーからは、今回の発表にはメリットがないように見える可能性がある。
しかし新しいロックには、手動で確実にロックできるというメリットがある。動的ロックはBluetoothを必要とし、なおかつシステムがアイドル状態の場合にのみ機能するという不確実性があった。この問題を確実に解消できるという点で、新しい機能は有効と言える。
このアップデートでは、ロックの他にもスマートフォンからファイルや写真の共有が可能になっている。これまではWindowsから操作を開始する必要があったが、今後は双方向で作業を始められるようになる。