Microsoftは7月18日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26200.5710 (Dev Channel)|Windows Insider Blog」において、Windows Insider Programの開発チャネルからWindows 11ビルド26200.5710(KB5062676)をリリースしたと発表した。

このアップデートでは、前回リリース時に発表のあった「Click to Do」の新アクション「画像の説明(Describe Image)」の対象プラットフォーム追加や、視覚コンテンツの読み上げ機能など、いくつかの新機能および機能の改善が導入されている(参考:「Windows 11、「Click to Do」で画像やグラフの説明が生成可能に | TECH+(テックプラス)」)。

  • Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26200.5710 (Dev Channel)|Windows Insider Blog

    Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26200.5710 (Dev Channel)|Windows Insider Blog

注目の新機能

Click to Doの新アクション「画像の説明」は、画面上に表示されているビジュアルコンテンツの説明文を生成する機能だ。アクセシビリティの向上を目的に設計されており、グラフやチャートの理解の支援、作成した成果物(グラフや画像)の代替テキストを生成するといった利用方法が想定されている。

前回リリース時はSnapdragon搭載のCopilot+ PC向けに導入が開始された。本リリースからはAMDおよびIntel搭載のCopilot+ PCも対象に加えている。

  • Click to Doの新アクション「画像の説明(Describe Image)」のメニュー - 引用:Microsoft

    Click to Doの新アクション「画像の説明(Describe Image)」のメニュー  引用:Microsoft

この他の注目の新機能としては、視覚コンテンツの読み上げ機能がある。「画像の説明」と同じようにグラフや画像についての説明文を生成し、ナレーターによる読み上げを可能にする。主に視覚障がい者や弱視者向けの支援機能で、画像内の人物、物体、色、テキスト、数字などを読み上げ、画像が持つ豊富な情報を提供する。

ナレーターの操作方法は公式ガイド「Complete guide to Narrator - Microsoft Support」が詳しい。また、視覚コンテンツの読み上げ機能については「ナレーターでのリッチ イメージの説明についてよく寄せられる質問 - Microsoft サポート」から、詳しい情報を閲覧することができる。

Build 26200.5710のその他の改善

Build 26200.5710(KB5062676)には、前述の新機能の他にも次に挙げるような機能の改善が含まれている。

  • フィードバックHubにパフォーマンスの問題に関するログの収集および提供機能が追加
  • ロック画面のウィジェットに提案機能が追加
  • Windowsが提供する生成AIモデルにアクセスしたサードパーティーアプリの確認と調整が可能に

Windows 11 Insider Previewの開発チャネルは「制御された機能ロールアウト(CFR: Controlled Feature Rollout)」を使用して多くの機能を展開する。一部ユーザーから提供を開始して、フィードバックを監視しながら徐々に提供範囲を拡大するため、アップデート後すぐに機能を利用できるわけではない。

最後にMicrosoftは不具合の発見、改善などの意見があるユーザーに、フィードバックHub(WIN + Fキー)への報告を呼びかけている。