MicrosoftはWindows 10の終了を目前にして、ユーザーへ積極的にWindows 11に移行するメリットを訴えている。しかし当事者であるユーザーはどのように感じているのだろうか。
Neowinの記者Usama Jawad氏は7月6日(現地時間)、「With Microsoft ending support for Windows 10, I am sad we never got this Windows 11 feature」において、仕事用と私用で両OSを使い続けている経験から、画面キャプチャツールの差に注目すべきと指摘した。
Windows 11の画面キャプチャ機能はWindows 10を大きく上回る
Windows 10でスクリーンショットを撮るには、旧バージョンのSnipping Toolと、より高機能な「切り取り領域とスケッチ(Snip & Sketch)」が利用できる。それに対してMicrosoftは、Windows 11でSnipping Toolを刷新し、画面キャプチャの利便性を大きく向上させた。
例えば、Windows 11のSnipping Toolはスクリーン録画機能を搭載しており、操作の記録や操作説明の作成が、Snipping Toolだけで完結できるようになった。さらに、矢印や矩形などの図形を即座に描き込んだり、テキストで説明を追加したりする編集ツールが充実している。
AIサポート機能が追加されたSnipping Tool
最近では、MicrosoftはSnipping ToolへのAIサポート機能の追加に力を入れている。その結果、画像内のテキストを抽出できるOCR機能や、抽出したテキストに対してアクションを実行できる「テキストアクション」、キャプチャーの際に被写体をAIが認識してその領域を正確に選択できる「パーフェクトスクリーンショット」など、さまざまな高度な機能が利用できるようになった。
残念ながら、サポートが終了するWindows 10に、これらの高度な機能がバックポートされる可能性は限りなく低い。Jawad氏は、Snipping ToolこそがWindows 11にアップグレードする最後の後押しになる可能性があると指摘している。