Anthropicは6月25日、今秋、東京にアジア太平洋地域で初めてとなる事務所を開設し、AIアシスタント「 Claude(クロード)」の日本語版をリリースすることを発表した。
上級副社長 グローバル営業統括責任者のKate Jensen氏が、AWS Summit Japanの基調講演に登壇した際に、明らかにした。「拠点の開設は、日本に対する長期的なコミットメントを示すものだが、まだ始まりに過ぎない」(同氏)
多言語対応が強み
Jensen氏は、「最初の製品をつくっているときに入社したが、当時からグローバルに展開するというビジョンがあった」と、同社として、グローバルでの製品展開を基本戦略していることを説明した。
「いろんな言語でClaudeを利用したい人がいることを理解しており、すべて日本語で使えるようにしている。文脈や文化を理解できることが大事だと考えており、かなり投資している」
実際、Claudeは日本語の処理に長けており、国内でも根強い人気がある。
楽天、NRI、パナソニックが導入
幅広い業種の日本企業が、Amazon Bedrock、Google Cloud Vertex AI、Anthropic APIを通じてClaudeを導入しているという。
Jensen氏は、Claudeを導入している企業として、楽天、野村総合研究所(NRI)、パナソニックを紹介した。
楽天は複雑な自立型コーディングプロジェクトでClaudeを活用。7時間ノンストップの開発セッションを実現し、開発者の生産性が飛躍的に向上したという。
パナソニックはClaudeを業務プロセス、AIを活用したデジタルファミリーウェルネスプラットフォーム「Umi」に導入し、多様なユースケースに対応しているという。