Windows Centralは6月16日(現地時間)、「Funny Windows 11 bug brings back classic Windows boot sound from 20 years ago」において、Windows 11の最新のプレビュー版でWindows Vistaの起動音が再現されるという現象を報告した。

影響を受けたユーザーのPCでは、サウンドの設定を変更していないにもかかわらず、サインイン時にWindows Vista時代の起動音が再生されるという。

  • Funny Windows 11 bug brings back classic Windows boot sound from 20 years ago|Windows Central

    Funny Windows 11 bug brings back classic Windows boot sound from 20 years ago|Windows Central

DevおよびBetaチャネルの最新プレビューで発生

Microsoftは2025年6月13日に、Windows Insider ProgramのDevおよびBetaチャンネル向けに、最新のプレビュー版(Build 26200.5651など)の展開を開始した。起動音の問題はこのビルドをインストールしたユーザーの間で発生しているようだ。

原因は不明

Microsoftは2006年にWindows Vistaをリリースしたが、その際に新しい起動音を採用した。Windows 7でも同じ起動音を継続して使い続けたので、ユーザーはWindows 8(2012年リリース)やWindows 10(2015年リリース)に移行するまでの長期間にわたり、同じ起動音に親しんでいたことになる。

この懐かしい起動音が、Windows 11の最新のInsiderプレビューではなぜか復活した。MicrosoftはBuild 26200.5651のリリースノートに、「既知の問題」セクションに「今週のフライトでは、懐かしいサウンドが流れ、Windows 11の起動音ではなくWindows Vistaの起動音が再生されます」という説明を追加した。

このような問題が発生した原因は明らかになっていないが、ビルド時のリソースファイルの取り違えなど、人為的なミスの可能性が推測できる。起動音が入れ替わるだけであればシステムに支障は出ないが、検証段階でこのようなミスを見逃した点には疑問が残る。現在、Microsoftは問題の修正に取り組んでいる。