
コンベアベルトで生産性向上
見た瞬間に目に飛び込んでくるほどの圧倒的なボリューム、チキンのパティの衣付けから揚げの工程を店頭のキッチン内で手作業で調理。そして手頃な価格……。これらの〝最高のコスパ〟こそ当社の最大の強みであり、韓国で1450超の店舗網を誇る最大のハンバーガーチェーンとなった原動力になります。
昨年4月にオープンした初の海外直営店「渋谷マムズタッチ」は累計70万人の来店、売上高5億円を達成しました。悪くない滑り出しですが、日本人やインバウンドのお客様の味覚に合わせたクオリティの高い味や品質などにもっと磨きをかけ、安定的なお客様の獲得を目指していきたいと思っています。
日本のハンバーガー市場はマクドナルドを筆頭に多くのチェーン店がひしめき合っています。一昨年の夏の初来日から去年だけで18回ほど日本を訪れていますが、マクドナルドは食事のみならず、談笑や勉強、読書の場など、日常生活としての価値を高めている生活浸透型の存在だと感じます。
当社も学生や主婦、ビジネスマンなどが気軽に立ち寄れる店づくりを実現したいと思っていますが、他社と同じ土俵で戦っても勝つことはできません。ただ、商品の品質や「この価格で、これだけのボリュームを楽しめる」といったコスパでは決して負けてはいません。
加えて、店舗運営では厨房とレジの間にコンベアベルトを導入し、商品提供時間を短縮させたり、これまで蓄積してきたお客様の来店データを活用し、需要予測の精度を上げるなど、生産力の最大化とお客様の待ち時間の最小化を図っていきます。
今後は店舗数の拡大が大事になってきます。その際、利益の出せるビジネスモデルであることを証明しなければなりません。今年下半期には東京・原宿に直営2号店を出店します。そして直営と加盟のハイブリッドな展開で、今年度には10店舗をオープンし、30店舗の契約を目標にしています。来年度には100店舗の展開を実現したいと考えています。
新宿や新大久保、池袋、銀座などの首都圏をはじめ、横浜や埼玉などの郊外にも小型店舗のような形で出店することも検討しています。日本のパートナーに興味を持っていただける存在になりたいと思っています。
美味しい、満足、いい体験─。韓国発のハンバーガーチェーンとして様々な価値を提供できるように、これからも当社ならではの価値づくりを進めていきたいと思っています。