NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は6月2日、パートナー企業との連携強化による共創および相互のビジネス拡大を目的として、ドコモビジネスパートナープログラムを順次開始することを発表した。同プログラムへの加入に費用は不要。

同社はこのプログラムを通じて、パートナー企業のビジネス戦略に寄り添った販売支援や共創のためのさまざまなコンテンツおよびサポートを提供する。これにより、さらなる産業と地域DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に貢献する。

プログラム開始の背景

少子高齢化などを背景に労働人口の減少や人手不足が加速する中、企業では生成AIなどを活用したDXへの関心が高まっている。近年ではAI技術の進化により、業務の自動化や顧客体験の向上を目的としたAI活用がより現実的な選択肢となり、今後さらに普及が進むと期待される。

一方で、世界情勢やテクノロジーが急速に変化する「VUCA」(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性の頭文字を取ったもの)の時代においては、自社だけでなく外部の技術やノウハウを柔軟に取り入れてスピーディかつ柔軟に顧客の要望に対応する必要がある。

NTT Comはこれまでもパートナー企業との連携を進めており、顧客の課題解決を支援してきたが、今後の本格的なAI時代を見据え、その活用を支えるネットワークやソリューションの提供にも注力する。そうした中で、パートナー企業との連携を強化し産業・地域のDXをさらに加速するため、プログラムを開始するとのことだ。

本プログラムの概要

今回のプログラムでは、NTT Comの業界特化型セールスの知見やインテグレーションの技術を用いて、パートナー企業に対しさまざまな支援メニューやコンテンツを提供する。また、これまで提供していなかったパートナー企業向けのロイヤリティプログラムやパートナー企業間のコミュニティ提供などを通じ、既存のパートナー企業との取り組みを深化するとともに、新たなパートナー企業の参画拡大を目指す。

具体的には、ロイヤリティプログラムやポータルの提供を通じた販売支援、共催セミナーやイベントを通じたマーケティング支援、技術勉強会などによる技術支援、業界別課題の情報提供による業界知見支援を提供する。

対象サービスはdocomo business RINK、Arcstar IP Voiceをはじめとするボイス・コミュニケーションサービス、IoT関連サービスなど。その他のサービスについても順次拡大予定。