
デスク「阪急阪神ホールディングスの社長、会長などを務めた角和夫氏(76)が亡くなったね」
記者「2023年に阪急電鉄の社長に就任し、バブル期の損失処理などを進め、06年には村上ファンドに買収されそうになった阪神電気鉄道と経営統合。時価総額も1兆円規模にまで拡大させた『戦略家』(私鉄幹部)でした。また、関西経済連合会の副会長も長らく務めました」
デスク「村上ファンド騒動の際、公共性が高く、長期的な視点を求められる鉄道会社が短期的な利益を得ようとするファンドに解体されるようなことがあってはならないと言っていたよ」
記者「大阪・梅田の再開発を進め、阪急、阪神百貨店などを大型複合ビルに建て替えるなど成長を牽引。『緻密で論理派』(同)という評価があった一方、晩年は宝塚歌劇団の問題を受けてグループCEOなどの役職を辞任していました。早稲田大学時代から始めた囲碁をこよなく愛す経営者でした。合掌」