Neowinはこのほど、「Microsoft finally making Windows New Outlook and Classic switching attractive for haters」において、Windows向けの新しいOutlookと従来のOutlookの切り替え方法が改善されると伝えた。

これまでは、新しいOutlookの使用を開始した後に従来のOutlookを使いたい場合、切り替えボタンを使って使用するOutlookの切り替えを行う必要があった。

  • Microsoft finally making Windows New Outlook and Classic switching attractive for haters - Neowin

    Microsoft finally making Windows New Outlook and Classic switching attractive for haters - Neowin

従来版の機能がサポートされていない新バージョン

Microsoftは2024年8月に、Windows向けに新バージョンの「Outlook for Windows」、通称「新しいOutlook」をリリースした。この新バージョンは、以前は「Outlook(new)」と呼ばれていたが、2025年2月以降は正式名称が「Outlook」となり、それに伴って従来バージョンのOutlookが「Outlook(classic)」という名前になった。

新しいOutlookは革新的な機能が搭載されている一方で、従来のOutlookで利用できた多くの機能がサポートされていないという問題がある。したがって、新しいOutlookに不足している重要な機能を使いたいユーザーは、どうしても従来のOutlookに戻らざるを得ない。

しかしそのためには、再び従来のOutlookを使うように切り替えを実施しなければならない。このような頻繁なバージョンの切り替えという不便さが、多くのユーザーのストレスを増大させている。

切り替えなしで即座に従来版を起動できる

今後、この状況が見直されるようだ。Microsoftは、Microsoft 365 Admin CenterのメッセージID「MC1066342」において、新しいOutlookと従来のOutlookの切り替えの改善をアナウンスした。この変更が適用された場合、ユーザーは新しいOutlookから切り替えることなく、従来のOutlookを使用できるようになる。

具体的には、新しいOutlookで切り替えボタンを押した際に、従来のOutlookを開くか、従来のOutlookに戻すかを選択できるようになるという。前者を選択した場合、新しいOutlookはそのままで、すぐに従来のOutlookが起動する。後者を選択した場合は、新しいOutlookがタスクバーに最小化されて、従来のOutlookが起動する。

ロールアウトは5月中旬から段階的に

この変更のロールアウトは、2025年5月中旬から7月末まで段階的に行われる予定だという。まず、5月中旬から新しいOutlookを最小化したまま従来のOutlookを起動できる機能が導入される。

そして6月初旬からは、新しいOutlookを終了せずにクラシックOutlookを開くオプションが提供される。これによって、新旧のOutlookを柔軟に使い分けることが可能となる。

ロールアウトは自動的に行われ、デフォルトで有効になるため、特別な準備は必要ないとのことだ。