Microsoftは5月2日(現地時間)、Windows 11の大型アップデート「バージョン24H2(2024 Update)」について、「段階的なロールアウトの最終フェーズに到達した」と発表した。バージョン24H2は2024年10月1日にリリースされたが、一部の環境からのアップデートは開放されておらず、段階的に対象を広げていく方針だった。

今回の発表は、当初よりサポートが予定されていたすべての環境において、Windows Update経由でのアップデートが可能になったことを意味する。これにはWindows 10 バージョン22H2も含まれる。

  • Windows 11 バージョン24H2のサポートページ

    Windows 11 バージョン24H2のサポートページ

すべての対象デバイスに提供開始

Microsoftは、Windows 11 24H2のサポートページを更新し、「2025年5月2日現在の状況」として、この段階的なロールアウトの最新状況について報告した。この追記で同社は、「Windows 11 バージョン 24H2 (Windows 11 2024 Update とも呼ばれます)が広くご利用いただけるようになりました。設定のWindows Updateからバージョン 24H2 を段階的に展開する作業の最終段階に達しました」と説明している。

  • Windows 11 バージョン24H2の2025年5月2日現在の状況

    Windows 11 バージョン24H2の2025年5月2日現在の状況

Windows 10およびWindows 11のユーザーは、設定アプリの「Windows Update」から更新を確認して、バージョン24H2をインストールできる。特に、IT部門によって管理されていないHomeおよびProエディションのWindows 11 バージョン22H2および23Hでは、Windows Updateによって自動的にアップデートが適用される。ユーザーは再起動のタイミングを調整するか、更新の延期を選択できる。

互換性プロックは継続

ただし、互換性の問題が検出された一部のデバイスには、問題が解決するまで更新が保留されるので注意が必要。​例えば、特定のオーディオドライバーやセキュリティソフトウェアを搭載したデバイス、Easy Anti-Cheatを使用する一部ゲームがインストールされたデバイス、cridspapo.dll を含むDirac Audioを搭載したデバイスなどがこれに該当する。

Windows 11 24H2には、HDR背景のサポート、Wi-Fi 7およびBluetooth LE Audioの対応、AIによる画像の品質向上機能「Super Resolution」、検索機能の強化など、実用的かつ魅力的な新機能が豊富に追加された。

前バージョンである23H2は、HomeおよびProエディションが2025年11月11日サポート終了を迎えるので、特別に強い事情がない限りは、快適な利用環境を維持するために早期のアップデートを強く勧めたい。