Microsoftは4月25日にWindows 11向けの最新の更新プログラム「KB5055627」をリリースした。この更新プログラムでは、「Recall」のプレビュー公開や、「クリックして実行(Click to Do)」の拡張などが注目を集めている。
これに対し、Windows Latestは、もう一つの重要なアップデートとして、エクスプローラーの起動が大幅に高速化されたことを挙げている。「Windows 11 KB5055627 finally makes File Explorer faster on Windows 11 24H2」によると、Microsoftはエクスプローラーの基礎コードに「ホーム」タブを高速化するためのいくつかの変更を加えており、それによって読み込み時間の短縮を実現したという。
エクスプローラーが待たずに開く
現在のエクスプローラーは、起動時にホームタブとリボンUIコンポーネントを呼び出すことに加えて、シェル拡張機能用のCOMオブジェクトやクラウド同期なども実行する必要がある。これらの高機能化が、起動時間の遅延につながっているとWindows Latestは指摘。
この問題がKB5055627によって改善される。Microsoftはリリースノートでエクスプローラーの高速化に触れていない。しかし、実際に起動は速くなっており、ほとんど待つことなくホームタブの中身が表示されるようになっている。
Windows Updateから手動でインストールが必要
KB5055627におけるエクスプローラーのアップデートでは、高速化のほかにも、Microsoft 365コンテンツのサポートや、多数の小さなファイルの解凍のパフォーマンス向上、アクセシビリティの向上などが行われている。
KB5055627はオプションのプレビュー更新プログラムであるため、自動インストールの対象にはなっていない。したがって適用するためにはWindows Updateから手動でインストールする必要がある。ただし、KB5055627の変更内容は5月13日にリリース予定の月例の更新プログラムに含まれるので、今後特に問題が発生しなければ、少し待つだけで自動でアップデートを受け取ることができる。