新社長登場!「不用品でも誰かが求めている。“リユース業界のインフラ企業”を目指す!」

何でも買い取って販路を開拓、

買取専門店「エコリング」を全国で300店弱展開

エコリング 代表取締役社長 川端 宏 氏

姫路の新本社も完成

 不要になったバッグやアクセサリーなどのブランド品。さらには子どもが遊び飽きた玩具や短くなった鉛筆1本まで……。行く当てもなく廃棄されてしまうしかなかったものなど、可能な限り何でも買い取る企業が注目されている。フランチャイズ展開も含めて全国で300店弱の店舗網を誇る「エコリング」だ。

新社屋の写真はコチラ

「買取りに特化することで運営費を下げ、買取価格を1円でも高くできる。次に必要としている人につなぐ架け橋になりたい」と語るのは運営会社のエコリング社長の川端宏氏。リユース業界では買取・販売の両方を手掛ける企業が多い中、同社は買取りに特化。販売は店舗ではなく、同社が運営するインターネットオークションをはじめ、タイやカンボジアなどで行う。

 他とは一味違うこのビジネスモデルを構築したのは創業者の桑田一成氏。川端氏は4月、桑田氏から経営のバトンを受けた。川端氏は直近までタイやカンボジアに10年間駐在し、現地法人の立ち上げに奔走するなど、海外での販路開拓に携わってきた。

「これは売れないでしょ? と思われるものでも、まずは当社が買い取る。そこから先の販路開拓は当社の腕の見せ所」と話す川端氏。目下、リユース業界は拡大基調にある。SDGsの流れもあって環境に対する意識が高くなっているからだ。2030年にはリユース業界の市場規模も約4兆円になる見込み。

 エコリングの強みは販路開拓だけではない。不用品に対する”目利き力”だ。同社では新入社員に鑑定士の研修を実施。自前で鑑定士の育成にも注力している。「たくさんの商材をどれだけ見るかが勝負。やはり最後は人の力が大事です」と川端氏は力を込める。

 その社員の力を引き出すために、兵庫県姫路市にある新本社では業務効率化のこだわりやサステナビリティへの取り組み、社員のウェルビーイング(心身の健康・幸福)向上を意識した設計など趣向を凝らしている。

(姫路の新本社)

 桑田氏の起業から四半世紀弱。同社は次なる手を打つ。国内では東京都立川市に同社初の買取・販売併設店舗を開店。大きな柱に育てていく考えだ。海外はシンガポールやマレーシア、インドネシアで既に法人化、新たにベトナムにも進出する予定だ。

 川端氏は「将来はリユースを通じたリサイクルにも乗り出し、不用品の再資源化にも取り組みたい」と未来を見通す。”循環経済”が求められる中、水や電気のようにリユース業界のインラフ企業を目指す同社の存在感は今後も高まっていきそうだ。

【プロフィール】

かわばた・ひろし

1979年大阪府出身。2006年エコリング入社。兵庫県や北関東エリア、関東エリアのマネージャーを歴任。16年常務取締役、17年Eco Ring Thailand Co.,Ltd.社長などを経て、25年4月からエコリング代表取締役社長。