Figmaは4月15日、新規株式公開(IPO)の機密申請を行ったと発表した。
2023年にFigmaの買収を断念したAdobe
Adobeによる買収の頓挫から約1年、予想されていた通りの流れとなった。Figmaは2012年に創業、Webサイト、モバイルアプリやデジタル製品などデザインの作成、共有などの機能を備えるデザインプラットフォームで、無料版・有料版で提供している。
同社とAdobeは2022年9月、Adobeが200億ドルで買収することに合意していたものの、2023年12月に米国と英国の規制当局の承認が降りずに取引は頓挫した。当時、200億ドルという金額規模はソフトウェアスタートアップでは大型と言われていた。Adobeは契約解除料金としてFigmaに10億ドルを支払っている。
買収不成立を受け、FigmaはIPOに向けて動くことが予想されており、Reutersによると、2024年に従業員と初期投資家が投資家に自分の持ち株を売却できるようにするようにした。当時企業価値は125億ドルだったという。今回のIPO申請は機密扱いで行われた。