Microsoftはこのほど、4月の月例更新プログラムの一つとしてWindows 11向けにKB5055523をリリースしたが、このアップデートを適用した際に作成される「intetpub」という名前の空のフォルダがユーザーの混乱を呼んでいる。
しかし、このフォルダを削除してはいけない。これはセキュリティ対策の一貫として意図的に作成されたものだという。
謎の空フォルダはIIS関連の脆弱性対策だった
Windows 11にKB5055523を適用すると、「%systemdrive%/inetpub」というフォルダが自動的に作成される。「%systemdrive%」はWindowsのシステムが格納されているドライブを示す環境変数で、多くの環境ではCドライブがこれに当たる。inetpubフォルダは読み取り専用に設定されており、中には何のファイルも格納されていない。
KB5055523のリリースノートには、このフォルダはセキュリティ強化のためのものであり、「Internet Information Services (IIS) がターゲット デバイスで有効になっているかどうかに関係なく削除しないでください」と説明されている。IISはWindows向けのWebサーバプラットフォームで、デフォルトではインストールされていないものの、Windowsの機能一覧から有効化することができる。