Microsoftは4月11日(米国時間)、「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、半年前に確認されたWindows 11バージョン24H2の不具合を修正したと発表した。不具合は壁紙アプリに関係があるとされ、さまざまな症状を引き起こす可能性がある。
不具合の概要
Microsoftの発表によると不具合の影響を受けた場合、次のいずれかの症状を引き起こす可能性があるという。
- 壁紙カスタマイズアプリケーションが起動しない、または正常に動作しない
- 壁紙が正しく表示されない
- デスクトップからアイコンが消える
- デスクトップのプレビュー機能が失われる
- 仮想デスクトップに問題が発生する
- アプリケーションでエラーメッセージが表示される
Microsoftは不具合の原因を明らかにしていないが、一部の壁紙アプリをインストールしているデバイスにセーフガードホールド(ID:52754008)を適用している。セーフガードホールドが適用されるとWindows Updateリリースチャネルを経由したWindows 11バージョン24H2のインストールは一時停止される。
アプリの更新またはアンインストールが必要
Microsoftは次のように述べ、壁紙アプリのアップデートまたはアンインストールにより問題は解決されると明らかにした。
Windows Update(設定アプリ)、Windows 11インストールアシスタント、またはメディア作成ツールを使用してバージョン24H2のインストールを試みると、壁紙アプリのアンインストールを求めるメッセージが表示されることがあります。新しいバージョンに互換性の可能性があるため、アプリの更新を推奨します。アンインストールすることもできます。これらの操作を完了すると、バージョン24H2のインストールを完了できます。
また、セーフガードホールドの解除時期について、次のように述べている。
特定のデバイスにおける具体的な解除時期は、使用しているアプリケーションとそのアップデートのタイミングによって異なる場合があります。各アプリケーションの新しいバージョンやアップデートがリリースされれば、これらの問題は解決される見込みです。
つまり、不具合の原因は壁紙アプリに存在し、修正の確認されたアプリをセーフガードホールドの対象から除外しているものとみられる。そのためセーフガードホールドの解除は、アプリごとに異なるタイミングとなる。
セーフガードホールドの解除後、問題のアプリをインストールしたままWindows 11バージョン24H2のインストールを試みると、アプリのアップデートまたはアンインストールを促すメッセージが表示されるようになる。ユーザーはいずれかを実施する必要があり、問題の解決後にインストールの続行が可能になる。