Microsoftは3月27日(現地時間)、Windows 11およびWindows Server 2025のサポートページを更新し、2025年1月のプレビュー更新プログラム以降で発生していたリモートデスクトップの問題が解決されたことをアナウンスした。
この問題の影響を受けたPCにおいては、Remote Desktop Services(RDS)を含むリモート デスクトップ プロトコル(RDP)セッションが予期せず切断される可能性がある。Microsoftによると、2025年3月27日以降にリリースされた Windows 更新プログラム(KB5053656)を適用することで問題は解消されるという。
リモートデスクトップが切断される問題
この問題は2025年1月のWindowsプレビュー更新プログラム(KB5050094)によって最初に発生した。この更新プログラム、およびそれ以降の更新プログラムをインストールしたPCでは、RDPセッションが予期せず切断され、リモートデスクトップが利用できなくなることがあった。この問題は2025年3月のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5053598)のリリース後にさらに悪化したとMicrosoftは伝えている。
具体的には、Windows 11 24H2をインストールしたデバイスからWindows Server 2016以前のRDSに対してUDPベースの接続を行った場合、65秒後に RDPセッションが予期せず切断されることがあるという。この現象は再接続後も発生することがあるため、結果的にユーザーは満足にリモートデスクトップを使えなくなる。
Windows Server 2025の場合、RDSホストとしては影響を受けないものの、RDPクライアントとして古いWindows Serverに接続した場合には同様の問題が発生する可能性がある。
KB5053656の適用で問題を回避可能
Microsoftは当初、この問題を解消するために既知の問題のロールバック(KIR)を実施して該当するアップデートを無効にする処置を取った。その後、2025年3月27日のWindows更新プログラム(KB5053656)で根本的な解決を行った。KB5053656をインストールしたPCでは、KIRを適用する必要はないという。
2025年3月27日より前にリリースされた更新プログラムを使用していて問題が発生した場合は、サポートページで指定されている特別なグループポリシーを適用することで、KIRが実施されて問題を解消できるとのこと。何らかの理由でKB5053656を適用できない場合には、KIRによる回避策を実施するといいだろう。