Microsoftは3月25日(米国時間)、「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、Dirac Audioを含む一部デバイスの不具合情報を更新した。
ステータスを「軽減済み」から「確認済み」に更新したことから、解決にはさらに時間がかかるものと推測される。
オーディオが機能しない
Dirac Audioは音声や動画のサウンドを最適化し、臨場感あふれるサウンド体験を生み出すユニークで強力なデジタル オーディオソリューション。オーディオ処理ソフトウェアとしてソフトウェアコンポーネントの「cridspapo.dll」を含むが、Windows 11バージョン24H2ではこのコンポーネントに起因するとみられる不具合が発生する。
具体的には内蔵スピーカー、Bluetoothスピーカー、Bluetoothヘッドセットが機能しなくなる可能性がある。また、ファーストパーティアプリおよびサードパーティアプリのいずれもデバイスを認識しない可能性があるという。
セーフガードホールドを継続
この件は2024年12月18日(米国時間)から情報公開されている。すでに3カ月以上経過したが、改善の見通しが立たないものとみられ、ステータスが「確認済み(Confirmed)」に下方修正された(参考:「How to check Windows release health | Microsoft Learn」)。
現在、影響を受けるデバイスには「セーフガードホールド」(ID:54283088)が適用されている。そのため、Windows Updateチャネルを通じたWindows 11バージョン24H2へのアップグレードはできない。
先行き不透明な状況だが、Microsoftは製造元から修正パッチがリリースされ次第、速やかにWindows Updateから提供する予定だ。