TISインテックグループのインテックは3月27日、クラウド版の演技解析システムを開発し、日本体操協会のトランポリン日本代表選手らと実用性や利便性を評価するPoC(Proof of Concept:概念実証)を実施したことを発表した。
実証の背景
同社は2019年からトランポリン日本代表のオフィシャルトップスポンサーを務めるなど、選手の演技改善を支援している。2023年にはAIと画像解析を用いた姿勢推定技術をシステム化し、演技のコーチングに必要な情報を数値化する演技解析システムを構築。ナショナル強化指定選手の練習拠点に設置して、選手の演技改善に活用してきた。
これまでは1台の専用端末を練習拠点に設置しており、複数人が同時にシステムを利用できない点が課題となっていた。今回はインターネット経由で利用可能なクラウド版演技解析システムを開発したことで、遠隔地などからでも手持ちの端末を用いて演技のアップロードや解析結果の閲覧ができるようになった。また、複数名の同時アクセス利用にも対応可能となった。
クラウド版は専用端末の初期設定や高度な操作知識が不要となり、選手やコーチは手持ちのタブレットやパソコンからシステムにアクセス可能。撮影した動画をアップロードすると、クラウド上で解析されたデータをすぐに閲覧できるという。
ユーザーは個別のアカウントからシステムにログインし、自分だけのクローズドな環境に自身の演技をアップロードし、解析結果を閲覧できる。今後は解析したデータをコーチや仲間とも共有可能にし、コーチングアプリとしての機能向上も視野に入れているとのことだ。
PoCの概要
PoCは2025年1月16日~3月31日に実施。日本代表選手25人に個別のアカウントを発行し、手持ちの端末からサービスを利用した。クラウドに移行したことによるシステムの使用感の違いなどについてアンケートやインタビューを実施し、実用性や利便性を評価した。

