Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は2025年3月23日(現地時間)、「Windows 11 Start menu's right-click menu now lets you rearrange apps, and more」において、「Windows Insider Program」からWindows 11バージョン24H2向けの「ビルド26120.3576(KB5053650)」およびWindows 11バージョン23H2向けの「ビルド22635.5090(KB5053649)」がリリースされたと伝えた。

前者は開発チャネルおよびベータチャネルから、後者はベータチャネルから3月17日にリリースされた。Windows Latestは公式アナウンスに記載されていない新機能について概要を伝えている。

  • Windows 11 Start menu's right-click menu now lets you rearrange apps、and more

    Windows 11 Start menu's right-click menu now lets you rearrange apps, and more

Windows 11の注目の新機能

Windows Latestは今回リリースされたWindows 11において注目すべき新機能を紹介している。その概要は次のとおり。

スタートメニューの改善

スタートメニューにピン留めされたアプリのコンテキストメニューが改善され、アプリの整理が容易になった。従来は「Move to front(先頭に移動)」のみ提供されていたが、新しく「Move left」および「Move right」が追加された。

この改善によりドラッグ&ドロップを使用できない条件下において、アプリの入れ替えが容易になる。

共有オプションに画像編集を追加

画像ファイルの共有オプションに「編集」および「圧縮」が追加された。編集機能のインタフェースはフォトアプリと同等。切り抜き、調整、フィルター、マークアップが可能だ。圧縮は画質およびファイルサイズを調整できる。

この改善により画像ファイルの共有前にフォトアプリを起動して編集、保存する手間が必要なくなる。

マウス設定の移行

Microsoftはコントロールパネルのマウス設定を設定アプリに移行する修正を進めている。この修正がさらに一歩進み、個々のポインター画像をカスタマイズ可能になった(参考:「Windows 11のマウス設定、コンパネから設定アプリへ | TECH+(テックプラス)」)。

また、設定に「ホバー時にアクティブ化」オプションが追加された。これはLinuxなどで古くから提供されている機能だ。有効化するとウィンドウをクリックしなくてもマウスアイコン直下にあるウィンドウにフォーカスを移動できるようになる。

段階的に展開

開発チャネルの多くの機能は「制御された機能ロールアウト(CFR: Control Feature Rollout)」を利用して展開される。すべてのチャネルユーザーに展開する前に、フィードバックを確認しながら時間をかけて段階的に展開される。

ベータチャネルはオプションとして提供を開始し、今年後半に推奨の更新プログラムに移行する予定だ。より詳しい展開タイミングや、新機能、機能の修正などについては「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26120.3576 (Dev and Beta Channels) | Windows Insider Blog」から確認することができる。