企業のオペレーション改革支援を掲げるスタディストは、同社が提供するマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」に操作画面の録画から自動でマニュアルを生成する機能など運用面でのAI機能を含む大幅アップデートを4月14日より順次提供開始する。
マニュアル作成・共有システムのAI機能「Teachme AI」が大幅アップデート
昨年6月に提供されたAI機能「Teachme AI」は、これまでも字幕生成機能の改善や対応言語数の増加、PDFからのマニュアルドラフト生成などのアップデートを重ねており、200社以上で導入されているが、4月14日からは運用面を含む幅の広いAI機能が追加される予定だ。
4月14日に提供が予定されているのは、操作手順を音声で説明しながら画面を録画するだけで、AIが複数ステップに分割されたマニュアルを作成する機能(「画面録画からマニュアル半自動作成」)、知りたい情報を質問すると該当するマニュアルだけでなく、マニュアルの内容からユーザーが知りたい情報だけを抽出する機能(「かんたんAI検索」)。従来のマニュアル生成自動化をAIで大きく進め、作成したアセットであるアニュアルをユーザーがAI検索で効率的に利用できる。
マニュアルが増えると探すのに苦労するのが世の常だが、動画からのステップ分割で作成時間の大幅な短縮のみならず、AIにより検索性が増すことで組織へのマニュアル浸透効果も期待できるものだ。6月下旬からは、AIとの対話形式でマニュアルの編集が可能になる「おまかせ編集アシスタントβ」(4月14日よりβ版ユーザーを募集予定)、理解度を確認するテスト問題を自動生成する「理解度テスト自動生成β」とさらに多角的なAI活用機能を予定している。Teachme AIのビデオProプランを契約するユーザーは先行して無償利用できる。
持続的な成長や従業員スキルの標準化など、多くの企業にとってマニュアル整備は重要な課題だが、テキストや映像で伝達できるマニュアルはAIと親和性が高い。作成のみならず、伝達や教育の効率化を本質的な課題解決に向けてサービスにAIを活用していく考えだ。