Microsoft専門のニュースサイト「Windows Latest」は3月16日(現地時間)、「Windows 11 will give you another reason to ditch Control Panel, migrates mouse settings」において、Windowsのマウス設定がコントロールパネルから設定アプリに移行されたと伝えた。

これはWindows研究者のphantomofearth氏によって発見されたもの。同氏がXに投稿した報告によると「Windows Insider Program for Windows Server」から提供されている最新の「Windows Server vNext Preview Build 26376」の調査中に発見されたという。

  • Windows 11 will give you another reason to ditch Control Panel、migrates mouse settings

    Windows 11 will give you another reason to ditch Control Panel, migrates mouse settings

設定アプリのマウス設定

これまでWindowsの設定アプリからはマウス設定の一部しか変更できず、詳細設定はコントロールパネルの「マウス」から行う必要があった。Microsoftはこのようなコントロールパネルに依存した設定を順次設定アプリに移行しており、今回はマウス設定の移行が確認された。

phantomofearth氏によると、今回の変更でコントロールパネルのマウスオプションすべてが設定アプリに移行されたという。同氏の公開した画像から「Bluetoothとデバイス」および「アクセシビリティ」のマウス設定それぞれに、オプションの追加を確認できる。

  • Bluetoothとデバイスに配置されたマウス設定 - 引用:phantomofearth氏のXへの投稿

    Bluetoothとデバイスに配置されたマウス設定 引用:phantomofearth氏のXへの投稿

  • アクセシビリティに配置されたマウス設定 - 引用:phantomofearth氏のXへの投稿

    アクセシビリティに配置されたマウス設定 引用:phantomofearth氏のXへの投稿

設定の分散を指摘する声も

Windows Latestはマウス設定が2カ所に分散しており、設定の煩雑さを指摘している。「マウス設定」のみを目的とした場合は指摘のとおりだが、「デバイス設定」、「アクセシビリティ設定」をそれぞれ行うと考えるとMicrosoftの対応を否定できない。

また、それぞれのページ下部にある「マウス」および「マウスポインターとタッチ」からページを双方向に遷移できるため、これをタブ選択のようなものと捉えることでコントロールパネルと同等と考えることができる。

今回のマウス設定移行はWindows Serverのプレビュービルドから発見された。Windows Serverに限定した変更とは考えにくいことから、将来的にはWindows 11にも導入されるとみられている。Microsoftの今後の発表に注目したい。