Cybersecurity Newsは3月15日(現地時間)、「Samsung Soundbar Bricked: Disable Updates Now!」において、サムスン電子(Samsung)が製造、販売しているサウンドバーに最新のファームウェアをインストールすると故障する可能性があると報じた。
不具合の概要
公式フォーラムやRedditへの複数の投稿によると、同社製サウンドバーに最新のファームウェアをインストールすると、動作不能になり文鎮化(brick)するという。リセットなども受け付けず、電源を切ろうとすると長時間「BYE」と表示してから電源が切れるという(参考:「Samsung Q990D unresponsive after 1020 firmware upd... - Samsung Community - 3168571」)。
また、ファームウェアアップデートの自動更新がデフォルトで有効になっており、手動で無効にしない限りアップデートされるとしている。
不具合が存在する製品
不具合が存在するとされる製品およびファームウェアバージョンは次のとおり。
- HW-Q990D ファームウェアバージョン1020.7
また、ユーザーの投稿によると、上記以外にも「HW-Q930D」、「HW-Q910D」、「HW-Q800D」、「HW-S801D」などが影響を受けるとみらる。これとは反対にアップデート後も正常に動作しているとの報告もあり、影響は一部デバイスに限られる可能性がある。
影響と対策
Cybersecurity Newsによると、多数の報告が寄せられているにもかかわらず、本稿執筆時点においてサムスン電子から公式発表はないとのこと。初期のファームウェアアップデート対象地域は、米国、カナダ、英国、ドイツ、マレーシアなどとされ、今後は世界中に影響が拡大していくものと推測されている。
被害を回避するため、Cybersecurity Newsは当該製品の所有者に次の対策の実施を推奨している。
- SmartThingsアプリ経由で製品に接続し、自動更新を無効にする
不運にも不具合の影響を受けてデバイスが動作不能に陥った場合には、公式カスタマーサービスに連絡することが推奨されている。